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特別養子縁組と里親制度


私は48歳で不妊治療を終結しました。
46歳の時の凍結胚を48歳で移植して
残念ながら妊娠判定は陰性。

不妊治療後、母になることを諦められず

この先の人生で
私は母親になることが出来ないんだなと
ショックを受けていました。

高齢での挑戦だったので、
確率がかなり低いことはわかっていましたが
見た目も綺麗な卵ちゃんだったし

46歳で採れてから
ずっと凍結して待っていたので
その子にかけていました。

移植前の春頃に会社の同僚から
「里子を迎えた友人がいる」ことを
聞いていましたが

その時は、自分の卵子と
夫の精子の受精卵が凍結してあるので
里親や養子縁組のことは考えられませんでした。

しかし、妊娠判定が陰性で
いよいよ自分は子育てができないことを考えたら

里親や特別養子縁組も
選択肢として取り入れても良いのではと思い、
区が開催している
「里親見学会」へ行きました。

その時の回は里親の経験談を聞く回で
50代の夫婦が里子を迎えたお話や

実子の方のご両親が
里子を何人か迎え
里子の妹、弟と育ったお話を聞きました

特別養子縁組、養子縁組、里親の制度について

特別養子縁組

養子が新しい家族に
完全に一体化することを目的とした養子縁組の形態で
実親との法律的な関係が断ち切られます。

子供の福祉を最優先に考え 
安定した家庭環境を提供することが目的です。
実親の同意が必要。

養子となる子供の年齢制限、原則として6歳未満。
養親となる者は夫婦でなければなりません。
養親となる人は25歳以上である必要があります。

ただし、夫婦が共同で養子を迎える場合、
一方が25歳以上で、他方が20歳以上であれば良い。

期間は原則として永久的な関係。

手続きの流れ

 相談
  まず特別養子縁組を希望する場合
  自治体や児童相談所
  家庭裁判所などに相談します。

 調査と審査 
  児童相談所が養子縁組の適正を調査し
  家庭裁判所に報告します。

 申立て 
  家庭裁判所に特別養子縁組の申立てを行います。

 審判
  家庭裁判所が審判を行い
  養子縁組の適否を判断します。

 確定
  審判が確定すると
  特別養子縁組が成立し
  養子の戸籍が養親の戸籍に編入されます。

特別養子縁組の利点

 ・安定した家庭環境の提供
 ・特別養子縁組により
   養子は実親との法律上の関係
   を完全に断ち切ります。
   これにより、子供は
   新しい家庭に完全に統合され
   法的な保護が強化されます。

 ・遺産相続の権利

 ・特別養子縁組は子供にとって
  心理的な安定をもたらします。
  新しい家庭に完全に受け入れられることで
  自己肯定感や安心感が高まります。

特別養子縁組の課題

・手続きの複雑さ 
  特別養子縁組の手続きは 
  複雑で時間がかかることが多いです。
  家庭裁判所の審査や複数の書類提出が
  必要であり
  これが負担になることがあります。

・養親の要件 
  養親となるためには
  厳格な要件を満たす必要があります。

  例えば、年齢制限や収入、
  健康状態などが審査されます。

  これにより、希望しても
  養親になれない場合があります。

・実親の同意 
  原則として、実親の同意が必要です。
  ただし、実親が同意しない場合や
  行方不明の場合には手続きが複雑になります。

・子供の適応 
 養子が新しい環境に適応するのには
 時間がかかることがあります。

 特に年齢が高い場合や  
 過去にトラウマがある場合には 
 専門家のサポートが必要です。

・社会的な認識 
 特別養子縁組に対する社会的な認識が
 十分ではない場合があります。

 偏見や誤解により
 養子や養親が困難に直面することがあります。


特別養子縁組は
子供の福祉を最優先に考えた重要な制度です。

安定した家庭環境と法的保護を提供する一方で
手続きの複雑さや養親の要件、
子供の適応などの課題も存在します。

 

養子縁組

実親との法律的な関係が残る。
養子となる子供は原則として15歳未満。

養親となる人は25歳以上である必要があります。
ただし、夫婦が共同で養子を迎える場合、

一方が25歳以上で
他方が20歳以上であれば良い。

里親制度

 家庭での養育が困難な子供を
 一時的または長期的に
 家庭環境で育てる制度です。

 法的な親子関係は成立せず
 あくまで養育者としての役割を果たします。

 里親は法的には子供の親ではなく
 養育者としての役割を果たします。
 子供は実親との法律上の関係を維持します。

 期間は一時的または長期的な養育期間。

 日本では里親に対する補助金(養育費)や
 手当は以下のように設定されています。

 子供の年齢や特別なニーズ(障害など)に
 応じて異なりますが

 一般的には月額数万円から10万円程度です。
 特別な医療や教育が必要な子供の場合
 追加の手当が支給されることがあります。

 学用品、医療費、交通費などに対する
 補助もあります。
 (東京都の場合、養育費: 約6万円から9万円 
  生活支援費: 約1万円から2万円)

実際、特別養子縁組をした方を見て


養親と子供は、不思議と
顔が似てくると思いました。

母になる覚悟、自分の使命だ
と思って育て上げること

自分の産んだ子でも大変なのに
素晴らしい思いました。

特別養子縁組は産みの親は別にいることを伝えなくてはなりません。

ある里子は、妹たちが来た時に、
「なんでお母さんはお腹が大きくならないのに
 赤ちゃんが来たの?」

と聞いた時に告知されました。

養親はかなり悩みましたが

ここで嘘をついたら
この先ずっと嘘をつくことになるから

「お母さんのお腹わ壊れていて
 赤ちゃんができなくて

 神様が別の方法で
 赤ちゃんを連れて来てくれたんだよ。  

 実はあなたも・・・」

この時、特にショックはなくて
でも大してピンと来なくて

「他の子とは違うんだな。
特別な秘密を教えてもらった。」と思い

何度もその話をしてもらった。
自分の中で、心に落とし込むまで
理解するまで繰り返し聞いていたそう。

現在40歳になる彼女は
普段の生活の中では
本当のお父さんお母さんじゃないと思うことはない。

良心の愛情にに包まれ
温かい家庭の中でスクスクと育った。

育ててくれてありがとう
愛してくれてありがとう。

血の繋がりがないと
家族になれないということはない。

「私たちは家族」と自信を持って言える。

家族を知っていることは強い。 
社会に出ていくためにも
これから生きていくためにも

一番近い人間の繋がりを知っている。
いつでも戻って来れるところがある。 

小さい時から家庭で育つことができるのは良い。

赤ちゃんの命を繋げることは大きな仕事。
赤ちゃんを産むこと、育てること
できなかったら、それができる人にお願いする。

産んで命を繋げることが大切。

その方は産んでくれたお母さんにも
感謝しているそうです

とても感動しますよね。
私は、いろんな事情があり
里親を断念しましたが

こんな選択肢もあると思います。
母になる夢、方法は
必ずしも自分の卵にこだわらなくても良いのかもしれませんね。

今日の言葉

家族とは
ただ血縁で結ばれたものたちではなく
心で結ばれた者たちである。
(リチャード・バッハ)

本当にその通りだと思います。
心で結ばれていれば血縁は気になりませんね。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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