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noteの世界に入ってきたよ

郵便局でGoogleマップを見ていたら、
後ろから「なつぽーん!」って明るくて大きな声で呼ばれた。

振り返ったら、大きな荷物を持ったお二人さん。

島田彩さんとOさんだった。


いつもnoteを読んでいた憧れの島田彩さん(以下:しーちゃん)に、急に自分の名前を呼ばれたから、びっくりした。

私の名前覚えてくれてたんだ…!
嬉しい気持ち半分、恥ずかしい気持ち半分で、2人の方に駆け寄った。


ずっと読んでいたnoteのしーちゃんが今、私の目の前にいる。
すっごくフレンドリーで、オシャレで、サバサバしている感じの素敵な人だった。

Oさんは、落ち着いていて口数少なくて、最初はちょっぴり緊張して話せなかったけど、すっごく優しい人だった。

私が2人に会いに行こうと思ったのは、しーちゃんのnoteが始まりだった。

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偶然見つけて、しーちゃんの書くエッセイにドハマりした。


毎日、仕事帰りの電車の中で1本、しーちゃんのnoteを読むのが日課だった。まるでお風呂上りのアイスかのように楽しみにしていて、毎日ちょっとずつ味わっていた。

普通だったら、ここでおしまい(なはず)。



しかし、私は、しーちゃんのnoteの中に出てくる、「toi」という場所が気になってしかたなかった。

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引用:toiのInstagramより

私は自宅の94%を、地元の10〜20代に開放している。残りの6%は自分の寝室。あとは、リビングもキッチンも、お風呂もお庭も、出入り自由。月に1クラス分くらいの人が訪れ、暮らしてる。(しーちゃんのnoteより)

そして、つい最近NHKのハートネットTVでこの「toi」が紹介されたこともあって、思い切ってしーちゃんのTwitterにDMを送ってみたのである。

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こうして、私の今回の1人旅@テーマ~会いたい人に会いに行く~が決行されたのだった。


初めてのtoi

おじゃまします~

玄関には靴がたくさんあった。

中に入ると、いろんな人たちが残していった張り紙や、本や、絵や、小物などがあちらこちらに並べてあった。

なんだか、小学校のころの図工の教室を思い出した。教室の後ろのロッカーの上に生徒たちの作品をいっぱい並べている感じ。

思わずいろいろ周りをジロジロ見てしまいそうになったけど、とりあえず今夜、東京に帰るバスをとらなきゃと思い、スマホを取り出す。

「とりあえず、帰りのバスをとります(笑)」

そうやってスマホで調べていると、しーちゃんがいろいろ教えてくれた。

●難波から出るバスが安い
●toiから難波は、電車で一本
●ちょっと高くてもいいなら、近くの奈良駅からもバスが出ている


無事に私がバスを予約し終わると、

「22時半に難波のパークス通から出るバスやんな。じゃあ、この電車乗ったら大丈夫。パークス通までの道、分かりにくいから案内のリンク送っとくわ!ここから駅までは、車で送るから、家をこの時間に出たら大丈夫!あ、でも夜行バス乗る前に化粧とか落とすなら、もう一本早い電車の方がええか」

そう言って、ホワイトボードに“私の帰り道”を描いてくれた。

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そして、なぜか私じゃなくて、しーちゃんがスマホのアラームで、私がtoiを出る時間(20:45)をセットしてくれた。

しーちゃん:「よーし、これでオッケー。」

もうこの時点で、私は東京から奈良にあるここtoi に来てよかったとしみじみ感じていた。


そんなことを考えていたら、Oさんがお茶を出してくれた。

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▲この家には4万円くらいするお皿があるらしい(noteで知った)から、少し飲むのに緊張した(笑)


「なんか作ろうか」

そう言って、しーちゃんがエプロンを渡してくれた。

しーちゃん:「その袖、おちるやつ?」

私:「おちるやつです」

そう言うと、料理のときにおばあちゃんが袖につけてるやつを、しーちゃんが私の両腕に付けてくれた。

▼写真ないので、イメージです。

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引用:Amazon


台所にたった私たちは、今日の晩御飯のシチューに入れる里芋を剝き始めることに。

一緒に料理をしていると、不思議と緊張がほどけていった。


しーちゃん:「なつぽんのnote読んだで。お母さんが最終面接官のやつ」

私:「え!ありがとうございます!嬉しい…」

しーちゃん:「大変やんな、うちもなつぽんの年くらいの時、家族に黙っていろんな事しとった(笑)」

憧れのしーちゃんが私のnoteを読んでくれていたのが、すっごく嬉しかった。noteよ、私たち2人の世界をつなげてくれて、ありがとう。noteがすごく偉大な存在に思えてきた。


私:「あ!この冷凍庫の中・・・もしかしてあの雪だるま・・・」

私はしーちゃんのnoteで見ていた「雪だるまが眠っている冷凍庫」を発見した。


しーちゃん:「あ~それな、もう雪だるまおらんのんよ」

聞けば、冷蔵庫が古くなり、ドアがうまく閉まらなくなっていたある日、帰ってきたら溶けてしまっていたらしい。雪だるまの後日談を楽しみにしている人もいるそうなのだけど、書き始めるととても悲しくて、まだかけていないとのこと。

(ちなみに、今はマスキングテープでドアを止めているそうです)


そうこうしているうちに、晩御飯が出来上がって、食卓には、シチューと、パンと、私としーちゃんが剥いた里芋が、かわいいお皿たちにのせられて待っていた。

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そういえば、このテーブル・・・
あのユニクロの面接に行ったR君もこのテーブルの上で、履歴書書いたのかなあ・・・


またもや、私の頭の中にあるしーちゃんのnoteと、今目の前に見えている景色を重ね合わせる。(よく見たら、上のnoteの写真に写っていたテーブルは白だったから、厳密に言うと私が晩御飯を食べた机とR君が履歴書を書いた机は違った)←細かい


ずっとバーチャルで見ていた世界を、現実世界で感じるというのは、なんだか、昔、小さい頃に夢見ていたことと一緒だった。


小さい頃、私は映画を見るとすぐにその世界に入りたがる子供だった。

「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」という映画で、主人公のルーシーが家の中でかくれんぼをしていたら、実は押し入れが“ナルニア王国”に繋がっていて、そこで冒険が繰り広げられるというストーリーがあった。それに憧れて、映画を見た後の1週間は自分の家の押し入れで同じことが起きないか試してばかりいた。

「カールじいさんの空飛ぶ家」を見た後は、お兄ちゃんに風船を体に大量につけてもらって、私も空を飛べないか試して、母親に叱られたこともあった。


noteは映画とは異なるが、ここ最近ずっとスマホから覗いていた世界であった。そしてそこで繰り広げられる物語(しーちゃんの日常)があり、その舞台が今、自分の目の前に確かにあった。

そういう意味でいうと、しーちゃんのnoteは、私にとって映画と同じくらい面白いもので、入ってみたい、もっと見てみたいと思わせるほど、惹きつけられていたものなんだと思う。


そして、今までどんなに、押し入れの中に潜り込んでも、体に風船をくくりつけても、現実世界では見られなった夢が、noteとTwitterのおかげで叶ってしまっている。

今の私はなんだか、noteとTwitterを使った新しい体験(遊び)を発明してしまったようにさえ思えている(笑)


しーちゃん:「なつぽんは、なんで今日toiに来てくれたの?」

あんまり質問しないしーちゃんが、聞いてきてくれた。

「うーーーん、noteを見て気になっていて・・・」

ありきたりな理由を述べようとしたけど、話していてなんか違うって思った私は思わず、

「てか、私、将来こういう場所を作りたいんです!」

あまり今まで口に出してこなかった夢を、気づいたらこぼしてしまっていた。

しーちゃん:「え~!やってそう!(笑)」

Oさん:「いそうだね。そのエプロンすごく似合っているし」

しーちゃん:「なつぽんのそういう場所、できたら行くね!てか、お祝いのでっかい花届けるわ(笑)」

そう言って、二人はすぐに私の夢を想像してくれて、それが叶ったイメージを口に出してくれた。それが、なんだかすっごく嬉しかった。

本当に、何年か後、叶う気がしてきた。


20:45

しーちゃんのスマホのアラームが鳴った。
私がtoiを出る時間だ。

最後に写真を撮って、お別れした。

そして、Oさんが最後に

「これ、明日会社で眠たくなったら、飲んで」

そう言って、「あめ湯」を渡してくれた。

嬉しくてちょっと涙が出そうになった。(笑)


しーちゃん:「うちも、よく夜行バスで行って帰ってきてそのまま月曜出社してたな~。お昼くらいに死にそうになってたけど(笑)」

私:「ええ~私、今回が初めてです(笑)でも、また来たいです!」

しーちゃん:「関西きたときは、またいつでもおいで!宿として使ってええからね!」

こうして、駅の改札口まで見送ってくれて、最後は握手でお別れした。


toiの滞在時間は、ほんの数時間だけだったけど、最後にはちょっぴり寂しくて泣いちゃいそうになった。

「またいつでもおいでませー!」

最初に会ったときの「なつぽーん!」と変わらない明るい声でしーちゃんが、言ってくれた。

奈良に、また会いたい人と、帰りたい場所ができた。


おわりに

私が最近読んだ本かツイートに、

「こうなりたい」を叶えている人がいるなら、とにかく会いにいく。

と書かれてあったことを思い出した。


最近は、スマホの中で世界が完結してしまっていて、直接会いに行かなくても、簡単に繋がれる時代。

しかし、それでも私はあえて「直接会いにいく」ことを大切にしたい。


バーチャルの世界で見ていて、「この人気になる」や「こんな事してみたい」「ここに行ってみたい」と思った事を、ちゃんと現実世界で体験したい。

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この写真は、まるで昨日まで私がnoteで見ていた世界に、入っているかのような写真。


Oさんがとってくれてとってもお気に入りの写真。
ちなみに、Oさんは後日、Instagramでこんな事を言っていて、少し可愛かった(笑)

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私がtoiにいて、しーちゃんとOさんとお話した時間は、ほんのちょっとの時間。まだまだtoiのこともよく知らないし、2人と沢山お話できたわけじゃない。


だけど、今回はこれだけで十分だった。
noteとTwitterのおかげで、幼いころに夢見ていたことが実現したのだから。


そして、また1つ夢ができた。

私もいつかこんな場所を作ったら、来てくれた人に明るい声で「またいつでもおいでませー!」と言うことだ。


この旅のテーマは、「~会いたい人に会いに行く~」でなく、「~noteの世界に入ってきた~」に変更することにする。


toiのみなさん、また絶対に行きます!!

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