夏の昼と冬の夜【詩】
常に太陽と共に向日葵は上を向く
強い日差しを浴びても凛々しさを忘れない
豆腐屋さんの笛が夕日に木霊する
茜の空を首を傾げて眺めている
我慢していても強く生きたい
見えていなければ上を向かなくてもいい
疑問を持って生きていてもいい
夜の向日葵を撫でたい
枯れて朽ち果てる秋
そんな顔をしているのかと
夏の思い出の中で今日も泳いでいる
水に潜るのが怖くなった
カラスの声が物憂げになって
人気のない帰路が冷たく感じる
あったか〜いのが好まれて
自販機と会話する
真っ直ぐ見つめる向日葵が
季節と今日とを理解して
ただ真っ直ぐに伸びている
今でも変わらないの