フジテレビドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」の2ndシーズンより、心に残った台詞をまとめました。
*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。
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2ndシーズン
目が覚めた。ああ、今日も生きてた。朝だ。
冴島はるかの恋人、田沢悟史。ALSを患い、“その時”が間近に迫る中、はるかと過ごす時間の中で言った言葉です。
私達が当たり前だと思っている何気ない日常こそが、奇跡なのだということを、切ないほどに感じさせる台詞でした。
人は奇跡を願わずにはいられない
生存率1%の奇跡を乗り越えた少年を前にした、藍沢のモノローグです。
奇跡。
人の命の可能性と想いの強さを感じさせる台詞です。
医者らしかったよ
リスクの高い脳外科手術について患者に説明をした白石。
手術を受けないという選択肢は提示しなかった自分の説明について、冷酷だったのではないかと振り返った際に、藍沢がかけた言葉です。
「医者らしい」。
この時期のフェロー達は、医者として医者らしく成長していく一方で、人としての心を切り離さなければならないような場面も多く、これが正しいのか、あるべき姿なのか、それぞれが迷いながらもがいていました。
ここでの藍沢の「医者らしかった」という台詞には、色々な思いが込められていますが、同じような環境で似た想いを抱えて歩む仲間ならではの言葉として、とても印象に残りました。
救えなかった患者だけ覚えとけばいい
現場で懸命に処置にあたったものの命を救えず、もしも自分ではなく藍沢が診ていたらと思い悩む藤川に、藍沢がかけた言葉です。
患者全員の人生までを背負っていたら、医者は出来ない。
それも事実。けれど、ひたすらに命に、人生に向き合い、医者を続けていく覚悟を感じさせる台詞でした。
向いている方向が前なのか後ろなのかそれすらも確かではない
迷ってばかりの日々の中、医者として、人として正しいのか、懸命に自分と向き合い過ごすフェローたち。
第2話ラストの白石のモノローグです。
確かなものは何もない。今はまだ足踏みばかりしている。でも、踏み出したい。
その苦しい一歩が、大きく自分を変えていく成長に繋がるはず。
心に残る台詞でした。
元気っていいなあってつくづく思う
事故現場から生き延び、腫瘍が見つかったものの手術を拒む患者を前に、緋山が言った言葉です。
自身も心臓手術を受けるかどうか躊躇い迷っていた緋山。
あらためて患者目線での怖さと、"元気"であることの尊さを噛みしめるように言った言葉でした。
だから頑張れるんだよ
過去に囚われ仕事に自身を捧げるあまり視野が狭くなってしまった白石に対して、緋山が伝えた言葉です。
緋山らしいエールでした。
馴れ合うわけでもなく、ライバルであり、各々が孤独に自分や患者と向き合う日々。
"仲間"なんて簡単な言葉では語れない、確かな関係が芽生えているフェローたちです。
怒ったりへこんだりしてるあんた好きだよ
緋山の言葉のおかげで少し吹っ切れたと緋山に礼を言った白石に対して、緋山が笑いながらかけた言葉です。
いつも一人で抱え、人に弱みを見せず、感情を表に出すまいとすました顔をしている白石。
そんな白石が荷物を抱えきれなくなった時、いつも隣には緋山がいる。
白石と緋山の絆を感じさせるシーンでした。
必要なの、あなたが
自分にとって唯一自分を信じてくれる光のような存在であった恋人の悟志を亡くした冴島。
お別れの会に参加した後、白石と緋山と共に病院へ戻る帰り道、緋山が冴島を呼び止め、ヘリに座らせ、白石とともにかけた言葉です。
白石、緋山、冴島。
この3人の関係性は、決してべたべたしたものではなく、普段はそっけないほどですが、大切な時にきちんと言葉にしてまっすぐに伝え合える関係が、とても素敵です。
誰もその過程には目を向けない
必要な器具を冴島が忘れるトラブルがあったものの、なんとか処置して命を救った藍沢。
一方、患者の家族の同意を書類で得なかったたために人殺しだと訴えられそうになってしまった緋山。
結果がすべて。人は、結果しか見ない。
冴島、緋山と一緒のエレベーターの中で、藍沢が言った言葉です。
家族を死なせることに同意する書類
脳死状態となった患者の延命措置を止めた際に家族の同意書をとらなかったために訴えられた緋山が、会議の場で言った言葉です。
コードブルーの名場面として印象に残っている方も多いシーンなのではないでしょうか。
振り返ると、緋山という一人の若い才能ある医師のキャリアを思い、緋山に話をさせるよう促した田所と橘の声かけも、医師としての想いが込められた台詞でした。
もう持てるよ
自分の母親の死について、自分を思うが故に嘘をつき続けてくれた祖母に対して、葛藤を乗り越えた末に、藍沢がかけた言葉です。
「もう持てるよ」。
大きな愛情で辛い嘘をつきながら自分を育ててくれた祖母。
そのおかげで、孫としても医師としても大きく成長してきた、藍沢の言葉でした。
私さ、もう患者怖いわ
謹慎中の緋山。
稀な症例に対応した藍沢との会話の中で、「羨ましいか」と言われ、いつもの調子で答えながらも耐えきれず泣き出してしまった時の緋山の言葉です。
誰よりも患者に寄り添おうとする医師である緋山。
結果、患者から訴えられ、何を信じていいのか、今後自身のキャリアが続いたといしてどう患者と向き合えばいいのか、恐怖心に苛まれながら迷う緋山の台詞でした。
なんのために医者をやるのか
第8話最後の白石と緋山のモノローグです。
フェロー研修期間の終了を前に、それぞれが悩みながら、何のために医者をやるのかと自分に問いかけ続ける。
どんなに努力をし、時間を割き、自分を費やしても、結果がすべて。
救っても救っても、助けることが出来ない命を見送る。
無力さを感じる度、傷つく。
切実な台詞でした。
ヒーローじゃなくていい。元気でいてほしい。
大怪我を負い、スキー選手としての道を断たれた患者が、最後に自分のプレーする姿を娘に見せたいと懇願した時、白石が患者にかけた言葉です。
ずっと憧れだったお父さん。
自分にとってヒーローで、いつもずっとかっこよかった。
でも、ぼろぼろでも、なんでもいい、ただ元気でいてさえくれれば。
大切な人ほど、願うことですね。
白石の本音が見える、切ない台詞でした。
全力疾走出来る時間は意外と短い
久しぶりに藍沢と再会した黒田が、藍沢にかけた言葉です。
黒田は事故により腕を切断した後、リハビリに励んでいるものの、もうメスを握ることは難しい。
自身のキャリアを振り返った黒田が藍沢に言ったこの言葉には、ずっしりとした重みがありました。
そして、この会話の後、救命の呼び出しを受けて走り出した藍沢の後ろ姿を見送る黒田の表情は、自分の想いを託すような、眩しいものを見守るような、とてもあたたかいものでした。
逃げるな、緋山。
飛行機墜落現場で処置にあたる緋山ですが、翼くんの1件以降、まだトラウマを払拭出来ていない中で、生死にかかわる判断をしなければならなくなった。
どうしても震えてしまい判断が出来なかった緋山に代わり処置にあたった橘が、緋山にかけた言葉です。
医者は、現場経験を重ねることでしか、自分を乗り越えることが出来ない。
その厳しさを痛感すると同時に、緋山を信じている、お前なら大丈夫だという、橘の想いも感じられる台詞でした。
物だとは思えません。人だと思って切ります。
飛行機墜落現場で少年の開腹をしなければならなくなった緋山ですが、自身のトラウマから、手が震え、出来ないと立ち尽くしてしまった。
少年の母親から、今少年を診ることが出来ないのは緋山しかいないと処置を懇願され、開腹をすることを決断した緋山。
緋山を落ち着かせようと声をかけた橘に対して、緋山が言った台詞です。
緋山がトラウマを乗り越え、緋山らしさを取り戻した瞬間でした。
人は一人では命を大切にしない
飛行機事故に巻き込まれ、片足を切断しなければならない状況となった少年。
自分の命を諦めかけたその少年に対して、声をかけ続けるように父親に頼んだ藍沢が、父親にかけた言葉です。
命は大切なもの。
それは当たり前のように刷り込まれてきたワードで、人が実際にその大切さを本当の意味で感じることが出来るのは、藍沢の言う通り、一人じゃないということを思えた時かもしれません。
弱いんだよ、人は
少年の処置を無事に終えた後の、緋山と橘の会話です。
やはりどこまでも患者に寄り添う緋山。それは変わらない緋山らしさで。
"いつもの"緋山が戻ってきたことに安堵しながらも、難しいなと声をかける橘。
この2人の師弟関係が個人的にとても好きで、印象に残っているシーンです。
失敗する怖さを十分わかった上で逃げなかった
悲惨な飛行機事故現場での対応を終えた後、橘が三井の会話の中で言った言葉です。
右も左も分からない状況で一歩踏み出すことも、とても勇気のいること。
だけどそれ以上に、怖さや無力さを痛いほどわかった上で踏み出すことも、とても勇気のいること。
その自分との戦いに負けずに、逃げ出さずに踏み出した緋山やフェローたちを、立派だと言った橘のこの台詞は、とても心に残りました。
救える人もいるんですよね
フェロー研修を終え、フライトドクター認定証を手にした藤川。
黒田に電話で報告をした際の会話です。
藤川は、フェローの中では初めは落ちこぼれで、なかなかヘリに乗ることも出来なかった。
その後の成長は目覚ましく、明るいキャラクターでありながらも、さまざまなことに悩みもがいてきた研修の日々でした。
患者や仲間を目の前で亡くす経験も数えきれないほどしてきた。
それでも、救える人もいる。
藤川の医者としての強い想いが感じられ、頼もしくなった姿が印象的なシーンでした。
どちらが正しかったんでしょうか
翼くんの母・直美が、緋山に会いに来た時の会話の中での台詞です。
結局翼くんの件の係争の影響もあり、フライトドクター認定を得られず、再度フェロー研修を受けることになった緋山。
係争の件は、認定を得られなかっただけでなく、医者として緋山が深く傷つき、大きなトラウマも負った出来事でした。
それでも、同意書にサインを得なかったあの出来事を、自分がどうこうではなく、患者とその家族のために悔いていた緋山。
やはり、どこまでも患者に寄り添い、人に対して愛情深い緋山。
その性格がここでも表れていて、とても好きなシーンです。
すぐそばにあるのだ。たくさんの奇跡が。
2ndシーズン最終話の最後の藍沢のモノローグです。
以上、ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命」の2ndシーズンの名台詞集でした。