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ドラマ【花咲舞が黙ってない】名台詞集

2024年4月期 日本テレビ土曜ドラマ「花咲舞が黙ってない」より、心に残った台詞をまとめました。

*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。


●作品情報

公式サイト


●名台詞集

第1話

悔しくて悔しくて辞められない

「大沢さん、社長のひどいパワハラに耐えてて。あんな思いするぐらいなら辞めてしまえばいいのにと思ってたんです。でも、自分も同じような目に遭って思ったんです。悔しくて悔しくて、辞められないって。」

「花咲舞が黙ってない」第1話 - 根津京香

屈辱的な思いに耐えながらも職場に踏みとどまる取引先の女性に対して、根津も似たような思いを経験し、言った言葉です。
息苦しい場所から離れる選択をすることは、間違いではないと思います。
それでも、悔しくて悔しくて、ここで逃げたら負けだと思ってしまって、動けない。
そんな経験が、私にもあります。

腐ってます

「部下たちをご自分の意のままに動かして、言いたいことも言えないように抑えつけて、それがこの銀行の昔ながらのやり方でこれからも変わらないんだとしたら、藤枝支店長もこの銀行も腐ってます。」

「花咲舞が黙ってない」第1話 - 花咲舞

花咲舞が叫んだ言葉です。
今までのやり方を変えることは、時間もかかるし、心も割かなければならない。
これから花咲舞がこの銀行にどのような風を吹かせていくのか、楽しみです。

第3話

すごく苦しそうだから

「でも言います。だってすごく苦しそうだから。」

「花咲舞が黙ってない」第3話 - 花咲舞

経営危機に陥ったことをきっかけにマネーロンダリングに加担してしまうこととなり、苦しみながらもその現状から抜け出すことが出来ずにいた田沼と土屋。
間違っていることは見過ごせない。
そんな舞ですが、自分の傲慢な正義心だけを振りかざすのではなく、間違いを間違いだと声をあげられないせいで苦しむ人の心に寄り添いたいという性格が垣間見える台詞でした。

第4話

一緒に傷ついて怒ってくれた

-花咲舞「周りの人は誰も守ってくれなかったんですか?」
-相馬健「一人だけいたけどな。一緒に傷ついて、怒ってくれたやつ。」

「花咲舞が黙ってない」第4話 - 相馬健

理不尽に上司に罪を擦り付けられた過去がある相馬の、その時のことについて話した時の台詞です。
何かが起こった時、自分が無力で何も変えることが出来なかった時、せめてその傷さえもなかったことにならないように、寄り添ってくれる人の存在は、とても支えになるもの。
そんな人を思い出させられるような台詞でした。

手柄は上司のもの、責任は部下のせい

「手柄は上司のもの。責任は部下のせい。そんなものは古くて腐りきった組織でしか通用しないんです。」

「花咲舞が黙ってない」第4話 - 相馬健

過去に自分に罪を擦り付けた元上司に対して、相馬が時を経てようやく言うことが出来た言葉です。
上下関係の中で、責任を部下に押し付ける。
自分の私利私欲を満たすために、人を傷つける。
そんなの、腐ってる。
誰もがそう思うはずなのに、そういう人が存在するのは、なぜなのでしょうか。

第6話

償えない気持ち

「償えない気持ちっていうのは、行き場を失くしますからね。」

「花咲舞が黙ってない」第6話 - 花咲健

あの時ああすればよかった、こうすればよかった。
そんな後悔の念も、謝れる相手がいなければ、どうにも昇華できないもの。
もう会えなくなってしまった誰かに対する気持ちを抱えるやるせなさを表した台詞でした。


第8話

どんなに心が強い人でも

「部下を働かせるだけ働かせて時間外の手当ても認めないなんて、働く人に対する冒涜です。中西支店長は、身体や心を壊してまで働いてしまう人の気持ちを考えたことありますか?職場が地獄だと思うなんて、どんなに苦しかったか。どんなに心が強い人でも、理不尽な目に遭ったら、心が折れることだってあります。」

「花咲舞が黙ってない」第8話 - 花咲舞

ノルマは絶対にこなせ。でも超過勤務は認めない。
そう部下に圧をかけていた中西支店長に対して、花咲舞が言った言葉です。
自分自身にこうした環境で働いた経験があったため、あの時こんな風に言ってくれる人がいたら、自分が言えていたらと、心が苦しくなりました。

第9話

ひとりよがりでした

「私は、正しさを押し付けてたんです。ひとりよがりでした。」

「花咲舞が黙ってない」第9話 - 花咲舞

正しいことをしたけれど、結果的に人が辞めたり、異動させられたり。
そんなことを目の当たりにした舞が、珍しく弱気になり、相馬につぶやいた言葉です。
正しさを貫くことと、人を守る事。
イコールだと信じていたけれど、揺らぐこともあって。
そんな時に弱気になってしまう気持ちに、共感します。

黙らなくていい

「こんなことで花咲舞が黙るのか?ま、静かでいいけどな、こっちは。もう花咲に振り回されないで済むと思うとせいせいするよ。柴咲次長がまた何度も頭下げるんだろうと思うと気の毒だよ。芝崎次長のために、ひとつだけ忠告させてくれ。かっとなったら一度深呼吸をしろ。すぐに飛び出していくのは悪い癖だ。あ、急に大きな声出すのも、あれやめたほうがいいぞ。花咲の「あ!」は、あれもう、心臓に悪い。あ、それから、作り笑顔も大事にな。でも、黙らなくていい。俺なんか、おかしいと思っても、きっと何か事情があるんだとか考えて、考えてる間に何も言えなくなる。だけど、花咲はどんな相手でもお構いなしにぶつかっていくだろう。毎度ひやひやしたけど、清々しかったよ。花咲が臨店班に来なかったら、俺はあの銀行と一緒に腐ってたかもな。ありがとな。だから、ひとりよがりなんかじゃない。間違ったことを間違ってるって言うのは、案外誰にでも出来ることじゃないんだ。気の毒だとは言ったけど、いくらでも芝崎次長には頭を下げてもらうといい。花咲、お前は、正しいと思うことを、躊躇わずにやれ。」

「花咲舞が黙ってない」第9話 - 相馬健

弱気になった花咲に、異動が決まった相馬がかけた言葉です。
お前は黙らなくていい。
上司としてのこの言葉は、とてもあたたかく、心強く、印象に残りました。
少なくとも臨店班においては、上司が部下をフォローするという組織体系がきちんとしていて、ああだこうだとそばで花咲に言いながらも、花咲の良さを肯定して見守ってきた上司としての相馬らしさが感じられる台詞でした。


第10話(最終話)

小さき者だからこそ出来ることがある

-花咲舞「世の中、結局はお金と権力。小さき者が頑張ったところで、無駄なだけ。」
-花咲健「無駄じゃないだろう。無駄だと思っていたことが、思わぬかたちで人の心を動かすことだってあるんじゃないか?何の権力もない、何のしがらみにも縛られない、そんな小さき者だからこそ出来ることがあると、俺は思うぞ。」

「花咲舞が黙ってない」第10話(最終話) - 花咲健

珍しく弱音を吐いた舞に、健がかけた言葉です。
大きな組織と、それに属す小さき者。
小さきものの声は、時にかき消されてしまうことも事実ですが、無意味なことなんてない。
この作品のメッセージが込められた台詞でした。

皆色んな思いを抱えながら歯を食いしばって働いている

-花咲舞「お言葉を返すようですが、何が銀行のためですか。紀本部長がやったことは、銀行員として絶対に許されない重大な犯罪です。」
-紀本平八「うるさい黙れ。」
-花咲舞「黙りません。私は臨店の仕事を始めてから、色んな人がいることを知りました。上司に責任を押し付けられた人。女性だからと差別されたり、理不尽な目に遭っている人。やりがいを搾取されて、体や心を壊しても頑張っている人。出世や組織に振り回されていた人生を、自分らしくやり直そうとしている人もいます。皆、色んな思いを抱えながら、歯を食いしばって働いているんです。でも上に立つ人たちが、責任は部下のせいにする、不祥事は隠ぺいすればいいと、当たり前のように不正を行っている限り、この銀行は変わらない。腐ったままです。そんなんじゃ、私たちがいくら頑張ったって、いつまで経っても報われないんです。今、紀本部長がこの銀行のために出来ることは、罪を認め、この組織の膿をあぶり出すことです。犯した罪の責任は、ご自分でお取りください。」

「花咲舞が黙ってない」第10話(最終話) - 花咲舞

自身の不正が明らかになり言い訳ばかりを繰り返す紀本に、舞が言った言葉です。
間違っていることを間違っていると叫ぶ。
そんな舞の真っ直ぐさは、臨店班に来た当初はまだ若く無鉄砲な部分もありましたが、さまざまな人と出会い、経験をして、より広い視野をもって向き合った上で、変わらずに信念を貫いた舞の言葉の重みが確かに変わったことを感じられるシーンでした。

あなたの右腕だったことは一瞬たりともありません

「この4年間、あなたの右腕だったことは、一瞬たりともありません。」

「花咲舞が黙ってない」第10話(最終話) - 昇仙峡玲子

亡くなった恋人・川野のために、紀本の傘下に入り闘ってきた昇仙峡玲子が、すべてが明るみに出て呆然とする紀本に言った言葉です。
紀本の不正を明らかにする。
その目的を果たし、銀行を変えるというさらなる目標に向けて歩き出した昇仙峡でした。




以上、ドラマ「花咲舞が黙ってない」の名台詞集でした。

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