昭和のワーママだったおばあちゃんのアドバイスを聞いてみたい
我が家の食器洗いは基本的に食洗機にお任せです。しかし、昨晩は食器を溜め込みすぎて食洗機に入りきらなかったお皿を手洗いしました。久しぶりに手洗いした食器、それは亡くなった祖母がお気に入りだったものです。遺品整理の際に数枚貰い、今も大切に使っています。
洗いながら、ふと祖母のことを思い出しました。
祖母は私の実家から車で1時間のところに住んでおり、幼少期は毎週末遊びに行っていましたし、私の実家にもよくお手伝いに来てくれていました。
祖母の実家はかなり裕福だったようで、それもあってか祖母は上品で凛としていて、とても優しい人でした。孫の私たちとたくさん遊んでくれて、美味しいご飯を作ってくれて、しかもおしゃれで品のある祖母のことが大好きでした。
私はよく両親や親戚に祖母に似てるねと言われます。ズボラな私はどこが似てるの?と思いますが、言動や性格が似ているそうです。それがちょっと嬉しい。
そんな私の祖母は昭和のワーママでした。子供が小学生や中学生になると仕事を始め(自営業ではなくお勤め)、自分の得意分野の仕事を開拓していき、私が物心ついた頃(60代だと思う)も不定期ですが仕事をしていました。
子供が大きくなってからとはいえ、専業主婦が当たり前の時代に自分のやりたい仕事をやっていた祖母の偉大さが自分が親になって働くようになって身に沁みます。
仕事と育児の両立で悩んでいる今の私を見たら何て言ってくれるのかな?ふとそんなことを思いました。
思ってることを何でも言う祖母なので手厳しいアドバイスになりそうだなと思いつつも、現実的だけど優しいアドバイスをくれるのではないかなと勝手に思っています。
多趣味だった祖母。その多趣味のために仕事していた面もあるのかなと感じています。水彩画の絵の具やアロマ、紅茶などなんだかとても高級そうなものがたくさんありました。そんな祖母を思い出すと自分が好きなことをするために働くという動機も大事な気がします。
子育て中の仕事は子供が幼いほど、子育てとの両立ばかりに目がいってしまう気がします。それに物価高の現在、共働きでないと生活が厳しいというのもありとにかく働かなければという気持ちが強くなりがちです。でも、好きな仕事を好きなことのために頑張るという気持ちが少しでも持てると、ちょっとだけ心に光がさしそうです。
それに昭和の時代にだって、子供が大きくなってから好きなことを仕事にできたのです。より選択肢の多い令和の今なら、もっとその可能性も広がりそうです。もちろん努力は必要ですが、だからこん詰めて考えなくてもいっか!と思えました。
祖母のように素敵な女性になりたいなと思いながら、今晩も祖母の形見のお皿が食卓に並びます。