【栄養学】アロマセラピー:「香り」はアルツハイマー病に効く?
科学的に証明された「香り」の健康効果とは
ある歯科医院の待合室をオレンジの香りで満たしました。
すると、患者たちの不安は軽減し、気分がよくなり、穏やかになったことが研究で認められました。
良い香りには様々な健康上の利点があることが、近年明らかにされています。
でもちょっとご注意ください。
良い香りと感じるものでも、体に悪影響を与えるものもあるのです。
今回はそんな「香り」を探っていきます。
アロマセラピーの精油の使い方も見ていきましょう。
香りは脳に届く
エッセンシャルオイルのエキスパートであるエリック・ジエリンスキー博士によると、私たちが香りを感じるとき、それは実際に空気中の物質の粒子が鼻の粘膜に触れているためで、嗅神経系を介して、脳の大脳辺縁系(私たちの感情、記憶、人間性を決定する領域)の反応を引き起こしているそうです。
また博士は、私たちの周りに流れている何百万、何十億もの揮発性有機化合物は目には見えませんが、これを認識することは非常に重要であると言います。
香りがどれほど強力であるかを示す研究が、近年さかんに発表されています。
芳香剤や香り付きキャンドルにはご注意を!
香りには天然の植物から抽出された香料と、化学的に合成された香料があります。
合成香料は、私たちの身の回りにあふれています。
洗剤、柔軟剤、石鹸、ルームフレグランス、香水、化粧品、香り付きトイレットペーパー、食品フレーバーなど……。
2011年の家庭内のVOC(揮発性有機化合物)に関する調査によると、わずか25種類の香りに133種類の揮発性有機化合物が含まれていることが分かりました。
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