【栄養学】炭水化物、脂肪の摂取量 ベストバランスは?
炭水化物、タンパク質、脂肪は私たちの生命を維持するために特に重要なので、三大栄養素と呼ばれていることはご存じだと思います。
炭水化物は少ないほうが良い、脂肪の摂取は控えたほうが良い、あるいは多いほうが良いなど、炭水化物、タンパク質、脂肪の摂取量や割合については様々な主張が繰り広げられています。
ホールフード・プラントベースの食事は、どちらかというと複合炭水化物の摂取量が多めですが、それでも各エキスパートたちは3大栄養素の摂取について独自のプロトコルを推奨しています。
いったい、炭水化物、タンパク質、脂肪のベストなバランスはあるのでしょうか?
この疑問に対して、2023年に「The Journal of Nutrition」で発表された名古屋大学の研究で、興味深い結果が判明しました。
今回はこの研究を受けて、プラントベースの観点から、特に脂肪の摂取を取り上げます。
まず研究結果から順に探っていきましょう。
炭水化物と脂肪が長寿に与える影響
このコホート研究(分析疫学研究の手法の一つ)は、文部科学省からの助成金を受けて、名古屋大学大学院医学系研究科によって、35~69歳の男性3万4.893人、女性4万6.440人を対象に、ベースライン調査(2004~2014年)から2017年末または2018年末まで、炭水化物と脂肪の摂取量と死亡率の関連が調査されました。
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