noteを書き始めてからしばらく間が空いてしまいましたので、改めて自己紹介ページを更新します。
◆プロフィール
名取崇史(なとり たかふみ)
神奈川県逗子生まれ。
・幼少期からサッカーをはじめ、高校は全国大会出場を目指し新潟県の強豪校に進学するも県大会の決勝戦で敗れる。
・新潟の高校に進学したのをきっかけに、スキー授業中スノーボードに出会い、卒業後はスノーボードにハマる。
・20歳(1997年)からスキー場で働くようになりパーク管理やスクールとして6シーズンを過ごす。
・27歳(2004年)から国内スノーボードメーカー勤務、営業・開発を担当。
・32歳(2010年)に独立、横浜でスノーボードショップと自身で立ち上げたスノーボードブランドの経営をはじめる。
・2019年10月にスノーボードショップを閉め、その後スノーボーダー向けオンラインサロンの運営を開始。
・2020年8月1日よりVoicyパーソナリティとして放送開始。
・現在は自社ブランド運営、スノーボード関連事業、サロン運営などをしながら情報発信にも力を入れています。
■有限会社バックボウル取締役
■スノーボードブランド『FOSSIL SNOWBOARD』代表
■スノーボードサロンFORWARD運営(DMMサロン)
■DOMINATOR WAXアドバイザー
■Voicyパーソナリティ(音声メディア)
◆情報発信
◆note(ブログ)を再開した理由
2007年の頃からブログを書き始め、10年以上ほぼ毎日更新していたので。スノーボード系ブログとしては沢山の方に読んでもらえるようになっていましたし、ブログをきっかけにVoicyパーソナリティの推薦も頂きました。
2020年からVoicy(音声)をはじめさせてもらったのをきっかけに、ブログではなく、音声や動画(YouTube)へ発信場所を変え、しばらくテキストベースの発信をほとんどしていませんでした。
正直言うと発信場所を変えたとはいえ、個人的にはブログから音声や動画へ移動してくれたらという気持ちでした。
でも、音声がいい人、動画がいい人、テキストがいい人がいて、その習慣や好みを変えるというのは難しいと感じるようになり。
実際に「ブログは見てましたけどVoicyは聴いてない」とか「YouTubeは見ないんですよね」なんて声を聞き、改めてテキストに戻ってきたということです。
とはいえ、少しでも多くの方に発信を届けたいのでnoteを再開し、これからはVoicyやYouTubeも並行していもうと思います。
なぜ情報発信を続けているのかは次へ
◆情報発信を続ける理由
私が情報発信を続ける理由は、
「スノーボードの正しい情報を届けたい」から。
それでは話を少し過去に戻します。
高校卒業以降スノーボードにハマり、20歳からスキー場で働きながら毎日のように滑っていました。
当時はまだプロというものもあまり確立されていなかったし、さほど情報もなかったので、プロスノーボーダーになりたいというような考えはありませんでしたが、とにかく人一倍上手くなりたいと一生懸命練習をしていました。
その後、偶然スノーボードブランドの立ち上げから手伝わせてもらうようになり。成り行きで日本最古の国内スノーボードメーカーの「パイオニアモス」で働かせてもらうことに。
それからスノーボードの開発に関わらせてもらうようになったのが、まさに私にとってのターニングポイントでした。
まず驚いたのが、
「スノーボードってこんなに緻密に作っているんだ」ということ。
それまですでに10年以上もスノーボードをしていたにも関わらず、自分で買っていたボードは「好きなライダーが使っているから」とか「見た目がカッコいい」という理由でその性能なんて考えたこともなかったし。周りも誰もそんなことを気にしていなかった。
それが、メーカー業をしながら「ボードの仕組み」を勉強すると、ボードの違うがよく分かるようになり。
ボードごと乗り方が違うということもよく分かった。
ボードの違いが分かるようになると、ボードに合わせた滑るができるようになり。私自身の滑りもそれまでよりもスムーズに滑ることができるようになり、上達することができた。
そのとき、
「いままで何してたんだろう」と残念な気持ちになった。
■この気持ちを伝えたい
17歳でスノーボード をはじめ、20歳からスキー場で働き、20代の頃は上手くなりたい一心で毎日のように練習していたにも関わらず。
30歳過ぎてからの方が上手くなった。
それは間違いなく「ボードの仕組みが理解できるようになったから」
「このボードはこうやって乗った方がいい」「こっちのボードならここを意識して滑らせた方がいい」という感じでボードごとの扱いも理解しながらできるようになった。
でもよくよく考えればそんなのは当たり前のことで。
道具を使うスポーツで、自分が使っている道具がどんなものか分からずただがむしゃらに練習しても上手くなるはずがない。
自分の道具がどんなもので、どんな特徴があるのか理解して動かしてあげることでパフォーマンスを発揮できる。
さらに私は道具を理解して上達できたことで、
それまで以上にスノーボードが楽しくなりました。
そのとき、
この気持ちを伝えたいと強く思った。
■そもそも販売している人に問題が
しかし、私もそれまでそうだったように。周りを見ればほとんど誰もボードのことなんか分からず滑っている。
なぜそのボードを買ったのか?という答えは。
「見た目がカッコいい」
「好きなライダーが使ってる」
「お店で勧められてなんとなく」
確かにそれでも滑れないわけではないので、自分が気に入ったボードを買うことを否定するわけじゃないけど。
上達をしたいならそのボードがどんなものか理解して滑った方がいいに決まっている。
それを私が身をもって感じたからよく分かる。
さらにその原因を突き詰めると、
そもそもスノーボードを販売している人が理解していなかった。
■スノーボードの形していれば何でも売れた
スノーボード業界には「スノーボードバブル」と言われる時代がありました。
日本経済的にバブルと言われる時代の少し後、1990年代に海外からの情報が多く入ってくるようになると。
それまでブームだったスキーから、「ちょっと悪でカッコいい」というイメージが広がり。
その姿に憧れた若者を中心にスノーボード人口が爆発的に増え、スノーボード用品が飛ぶように売れました。
当時スノーボードショップを経営していた人に聞くと、
「八百屋のようだった」と語る人もいて。
どういう意味かというと、
「接客なんかしなくてもお客さんが勝手に商品を手に取ってレジに持ってくる」と言うのです。
さらに、クレジットカードが普及していない時代だったこともあり、レジの下に一斗缶を置いてお金を詰めながらやっていたなんて話しも聞いたし。
売る商品が無くなるとお店間での奪い合いになり、早朝メーカー本社まで行って直談判をして商品を分けてもらったとか。
それでも足りないときは海外へ行ってスノーボードを適当に買い付け販売していたといいます。
とにかくその時は、
「スノーボードの形をしていれば何でも売れた」と聞きました。
■客はどうせ分からないから
しかし、 私がスノーボードメーカーとして働くようになった2004年の頃はすでにそのブームは終わり、縮小の一途をたどっている頃。
すでにスノーボード 人口は減りお店は以前の頃の活気が消えているにも関わらず。
「あのときのブームをもう一度!」
「必ずあのブームはまた来る!」
なんて言ってる人達がいて。
それはショップの人に限らず、業界全体がそんな雰囲気を持っていて。
さらに言うと、そんな人達の話を聞いていて感じたのが、ほとんどの人がスノーボードのことを理解していない。
もちろん詳しい人もいましたけど、多くのスノーボード販売に関わる人が、ボードのスペック表の見方すら知らないし、自分が売っているボードがどんな特徴なのかも知らない。そんな状態だったことに気づきました。
ようは「スノーボードの形さえしていれば何でも売れた」時代に商売をはじめ、ただ儲かるからと何も分からず販売していたのだと思う。
そしてそういう人ほど、
「客はどうせ分からないから」と言っていました。
これは実際に何度か聞いたセリフです。
■この状況をなんとかしたい
そんないい加減な商売をしている人がいれば業界がよくなるはずはないし。
そのおかげで「このボード買って失敗した」なんて人も増えれば、ユーザーさんからの信頼は落ちるし、スノーボードが嫌になってしまう人もいる。
この状況をなんとかしたい。
その気持ちから、私がそれまでに学んだ「スノーボードの仕組み」を直接ユーザーさんへ伝えるために情報発信や、ボードの仕組みをお伝えする講習会なんかもはじめました。
そして、メーカー業からお店と場所を変え、そしていまはお店からオンラインサロンに場所を移し。
いまは私のやっていることに少しでも共感してくれる方と直接コミュニティを作ることで、情報を広く届けることができるのではないかと思い活動しています。
これだけ情報が増えたことで昔に比べていくぶんよくはなりましたが、それでもまだまだいい加減な情報はあふれているし。いい加減な販売をしている人もいる。
そんな状況を少しでも変えることができて、少しでも多くの人がスノーボードを楽しむ環境を作れたらと思っています。
■最後に
ここまで読んで頂きありがとうございます。
スノーボード仕組みについての解説などは、すでにnoteや電子書籍にもまとめてありますし。VoicyやYouTubeでも解説していますのでいつでもご覧頂くことができます。
これからは、つながることで正しい情報を得ることができるということを知って頂きたい。
インターネットが普及したことで便利な一方で、デマやいい加減な情報も多く流れています。
そういった情報に惑わされないようにするめめには、コミュニティを作り正しい情報を共有できる仲間を増やすことだと思っています。
そのめに、いまこのnoteでは主に、私の経験談に基づいたコミュニティの重要性や、現在運営していますスノーボーダー向けオンラインサロンではどんな活動をしているのか、そして信頼できる仲間とつながることでスノーボードを純粋に楽しめる人を増やすことを目標に書いています。
まだまだ道のりは長いですが、応援して頂けたら嬉しいです。
私に関する各情報はこちらもご覧ください。