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繊細ADHDのわたしの困難とそれでもこの世を生き抜くライフハック5選

みなさん、おはようございます。
今はアイスランドの10時半で、観光前になんだか落ち着かないのでNoteを書こうと思います。

今回はADHD(+繊細とか)のわたしがなぜ今まで生きてこられたのかを振り返ってみようと思います。

以下に、わたしの困難とそれに対するわたしなりの対策をまとめました。


①時間感覚が本当に無い

朝早い、朝遅い、昼、明るい夕方、夜になった、暗い夜、くらいの区切りしかありません。誇張していません、本当です。その上短期記憶もないので、本当に時計を見ている瞬間しか時刻が意識できません。
対策:10時半に○○集合、朝そこまで遅くない時間に集合、ってことは念のため朝早い時間に起きよう、朝早め、くらいの時間内に用意を済ませて朝半ばに家を出よう、、
色々試してみて、この2時間単位くらいの考え方が結局一番効きました。
むしろ良くなかったのは、乗り換えアプリやgooglemap等で事前に徹底的に調べて正確な時間を把握し、「1,2本前に乗ろう」などと計画することです。このようにしていたときは、結局毎回余裕を持って出発するはずだった時間にその時刻を見て焦る、という最悪の事態を繰り返していました。だめです。わたしには15分とか30分とかいう細かい時間感覚はありません。引かれたくないので大きな声では言えませんが30分経とうが3分だろうが体感は毎回変わるのでわかりません。もう一緒です。そのため、このざっくり法で今は遅刻をすることなく生活できています。
案外これでちょうどいい時間に出発しちょうどいい時間に着けるのです。
(2時間前に出よう、と本気で思っているのに)

②認めたくないけどかなり繊細


きつく注意されれば眠れない、前触れの無いものすべてめちゃくちゃ驚く。大きい音、人に声をかけられるなど。ホラー映画、血が出るものもだめ。不機嫌な人といると脳が萎縮する。カフェイン少量で副作用発動。
対策:ノンカフェインかつ、カフェイン飲料のような効果を持つものを探して代用。眠気覚ましは酢飲料、炭酸飲料、クエン酸飲料、リラックスはハーブティーなど。なおカフェインに敏感すぎて、(カフェインレスとうたっていてもごく少量はカフェイン含まれているものも多い)カフェインレスでも副作用出ることも。

驚いてしまう系はもうしょうがない。そういう人間です、と説明しながら日々驚き続けています。(寿命が減っている気もしなくはないですが、そのとき死ぬわけじゃないのでもういいです)
刺激が強いものは意識的に避けるようにしています。耐性をつける気もありません。低刺激のもののほうが、結局長期的に良いものや他人と共有しやすいものが多いという利点があるので気にしません。

③気づけば自分の中の世界だけで生きてる


この特性のせいで昔はコミュニケーションが下手で、社会と上手くやっていくのも下手(時間が守れず、忘れ物しまくり、人の話からうまく情報を抽出できずに約束が守れない)でした。
対策:この対策は自分の中で一番の課題でした。
わたしがとっている対策としては、「恐怖心を原動力にする」です。正直これしかありません。元々の社会性が(本能レベルから?)低すぎて正直「社会に属していなくては」みたいな恐怖心も本当はかなり欠けています。ただ、不安になりやすい性質ではあります。そしてADHDのわたしにとって一番恐れるものは「カオス」です。「手に負えないレベルのカオスを自分で生み出してしまい、その中で身動きが取れなくなる」ことが一番怖いです。
そのため、社会的にふるまう必要があるときには「この約束をもし守れなかったら状況がさらにカオスになり、もう訳が分からなくなるぞ」と自分を脅し(本気で信じています)その恐怖心を糧になんとか無理やり社会的に行動しています。ただ、純粋な社会への所属本能の働きが低いために常に自分に危うさを感じています。

④状況把握が苦手


暗黙の了解、空気でわかるよね、がわからない。そのうえリスニングも苦手。先生が次の行動を指示する話をしたとき、ある一定以上長いと、どれだけ一生懸命聞いても連続した音、というふうにしか記憶に残らず毎回となりの人に聞いていた。これは今でも正直残っています、、。
対策:なるべく余計なことをしない。真面目で天然だけど悪いやつではない、空回ってるけどまあ頑張ってるじゃん、くらいに思ってもらえるように必死の努力。(あいさつ、素直に質問、努力を見せるなど)

⑤センスが無い

社会性が低く、自分の世界で生きているせいか「何となくで、良い感じに」系が全部壊滅的にセンスが無いです。コンピュータに指示するように正確に指定されないと、「なんでそう考えるかな」という謎の方向に工夫しだします。
対策:これについては、もうひたすら場数を踏みまくり、上手い人を模倣しまくり、身体で覚えるという脳筋作戦です。これをわたしは”AI作戦”と呼んでいます。周囲にはまるで考えて行動しているかのように振る舞いますが、実際には、パブロフの犬のようにこれが来たらこう、と身体に刻み込んだ動作をただ再現しているだけです。(わたしが自分なりに考えた場合、”ちょっと考えればそれはおかしいってわかるでしょ”などと言われてしまう行動をとることが多く、そこから導き出した対策です。)

最後に

わたし自身、”少数派の性質を持つからわたしって特別に困難なのだ"ということをアイデンティティにしたい気持ちはありません。
というか、昔から”普通”に馴染みながら”やっぱADHDだわ~”とミスしたときに言えるような人間にずっと憧れてきました。
(わたしはというと、ADHDとは言われずともある程度一緒にいると”ああ、なんか絶対抜けまくっとんな、やばいなこいつ”とバレまくるのでわざわざ言う必要はありません。)
ただ、”普通”が自分にとって難しいと認めた上で、この世の中で人権を獲得するためにライフハックを編み出してきました。

これらは、今まで「人間ってみんなこんなもんだよね、、?」「わたしだけが大変なわけじゃないよね」と思いながらも、「やっぱり自分は特にこの分野が苦手っぽいな」と気づいていきながらなんとか編み出していった社会での生存方法です。
社会の中で生きていくために日々努力しているので、このような困難は理解されにくいことが多いです。(ちょっと抜けてるだけの普通の人と思われがちなため)
ただ、「ちょっと抜けてる天然なあの人たち」の中には、むしろ周囲を宇宙人に感じながらも脳筋でなんとかこの人間社会に潜んで生きている人たちもいるということを知っていただけたら嬉しいです。

今回も、ここまで読んでいただきありがとうございました。


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Natalie
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