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Inscryption【感想】

Inscryption
開発元:Daniel Mullins Games

『Inscryption』はデッキ構築型ローグライトと脱出ゲームスタイルのパズル、さらにサイコロジカルホラーを血で混ぜ合わせた暗い旅へあなたを招待する。しかし、カードたちにはそれよりも遥かに暗い秘密が刻まれている…。

ストアページより

※記事の後半は、ネタバレを含むかもしれません。


感想(ネタバレ配慮)

面白かったですねえ。

ただSlay the spireみたいなローグライクデッキ構築カードゲームがやりてえんだ!!という理由でプレイを始めると、その期待通りではないかも…?ストアページの紹介文にもある通り、脱出ゲームとかパズルの要素も結構強めですね。

体験こそが肝みたいなゲームだと思うので、プレイするならストアページのPVも見ない方がいいんじゃないかなと思います。

感想を述べるとほぼネタバレになってしまうので、ここにはあまり書くことが無い…。


感想(以下ネタバレを含む)

ーーー配慮の間ーーー










ARG(この単語も今回覚えたのですが)部分がよく取り沙汰されている印象ですね。リアルタイムで謎解きに参加してたり様子を眺めたりしてた人たちは本当に楽しかったろうなあと思います。

自分は本編クリア後に下の記事や動画でその流れを追ったのですが、謎を仕掛ける側も解く側も高度で読んでいてワクワクしましたね。Cicada3301を巡るエピソードも好きなのですが、それを彷彿とさせるような感じ。

ギミックやストーリーは物々しい感じもあるけど、開発者がノリノリで関与してきたりとエンタメとしての一線は引かれているっぽくて、そういう所もロールプレイ味があるというか、開発者もプレイヤーもゲームが大好きなんだなあと感じてエモかったです。自分もクリエイターの端くれとして、感じ入るところがありましたね。

上述のARPGもすごかったですが、ゲーム部分がかなり好きでした。

2D世界のゲームはケイシーが作って、そこから派生した3D世界でのTRPGなりボードゲームは各スクライブが作り上げた、と解釈しているのですが…(開発ログを全部読めてないので間違ってるかも?)

その時点でスクライブのみんなを作り手として尊敬しちゃったし、レシーなんかはそれがめちゃくちゃ楽しめるように演出してくれたのが本当に嬉しいし楽しかった。

世界の消去が始まって、消える寸前までゲームをして、最後にレシーと握手を交わした時は泣きそうになりましたね。少なくともプレイヤーとレシーの関係はOLD_DATAを巡る闘争相手ではなく、一緒にゲームをした仲間だったんだな…(他のスクライブも同様かもしれませんが)。もっと一緒にゲームしたかったよ。でもKaycee's Modは諦めました。(後述)

というか最終目的は各スクライブそれぞれあったと思うんですが、少なくともレシーとP03は自分のゲームを楽しんでほしいという願いが根本にあるように思えて、同じものづくりに身を置く者として親近感が湧きました。P03も位置づけ的には敵だったしイヤな奴だったけど好きだったよ。

本編ストーリーや謎解きの部分も、謎がまた謎を呼び…みたいな感じで楽しかったです。自分はPVすら見ずにプレイを始めたので、最初にレシーを倒してこれで終わりか〜楽しかったな。と思ったら知らんお兄さんのカード開封動画を見せられたり2D世界に投げ込まれたりと、思いもしなかった展開ばかりでかなり楽しめました。これは事前情報ナシじゃないと味わえない快感でしたね。

カードゲームは結構大味な気がしますね。とりあえずマンティスゴッドが強いとか、タッチオブデスで月もワンパンとか。でも本編中ではその大味さが謎解きのギミックっぽくて楽しかったです。

カードの絵とか効果とか、フレーバー的な部分もかなり好きで。ロングエルクの脊椎が伸びていった時は何でだよ!と突っ込んでしまったし、子ども13号を生贄にしまくると姿が変わるのも不気味でビビったし、いい意味で演出に踊らされまくった気がします。

一番好きなのはリスボールですね。ターン終了時にリスを落として隣のマスに移動するってなんだよ。LOVEすぎるだろ…。

あとBGMも全体的に良いよね。

Kaycee's Modは苦行すぎて諦めた…。
ケイシーの開発ログがクリアの度にアンロックされて読めるようになり、内容はめちゃくちゃ気になるのですが、それと天秤にかけても何度も繰り返しプレイするほどのモチベーションは持てませんでした…。

すでに苦行ゲーをいくつか抱えているから、というのも大きい気がしますね。スプラだのSlay the Spireだの…早く私を解放してくれ…助けてくれ…。


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