見出し画像

FACT FULLNESSを読みました。

◇目次

1. なぜ、本書を読んだか

2. 本書概要

3. こんな人におすすめ!

4. 内容

5. 読後の感想

※本記事は本書の面白さを伝えることを目的としています。

1. なぜ、本書を読んだか

広告が嫌いです。
売り上げをあげるために、消費者を騙すような書き方をしている広告が多すぎると感じませんか?

先日、電車でジムの広告を見たのですが、
「春のお得なキャンペーン!いまなら初月会員費無料!(以降は8500円-)」と書いてありました。

私の長年堆積したお腹の贅肉を落とせるならば…!!と、入会してみようと一念発起しましたが、
広告の隅の隅、これまた小さな文字で
「※入会費5000円、ロッカー使用料2000円が別途かかります」との記載あり。

結局キャンペーンは2000円程度の割引なんだな!じゃあ、やめとこ!と思うわけです。

他にもダイエットサプリの広告で
「あの芸能人が3ヶ月で-10kg‼︎ 」
と書いておきながら、隅の隅、これまた小さな文字で「※結果には個人差があります。※このサプリの他に、この芸能人には適度な食事制限と運動を行なってもらっています。」等と記載あり。

グラフの見せ方で騙す。巧みな言葉で騙す。統計の取り方で騙す。などなど、広告は色んな手法で消費者を騙してきますよね。

私は広告の※を探すと手っ取り早くどんでん返し体験をすることができるので、逆にそれを見つけるのが、もはや広告の楽しみに成り果てています。

この情報過多の時代、情報を正しく読み解く力が必須スキルのように感じます。

そんなときに出会ったのが、
このFACT FULLNESSです。

本屋で見つけた際、右上部の
データを基に世界を正しく見る習慣という文言にビビッときました。
また、
"データ"という定量的な語句と
"10の思い込み"という定性的な語句の
見事な対義表現に惹かれて興味を持ち、
本書を読むことにしました。

2. 本書概要

タイトル FACT FULLNESS
著者 ハンス・ロスリング
総ページ数 400P

著者のハンス・ロスリングは
医師、グローバルヘルスの教授であり、教育者としても有名な方です。
TEDトークにも出演され、その再生回数は3500万回以上。タイム誌が選ぶ世界で最も影響力の大きな100人に選ばれています。

TEDトークの動画です。興味があればぜひ。
<https://m.youtube.com/watch?v=X6Z4q76LuyM>

"本書は、事実に基づく世界の見方を教え、
とんでもない勘違いを観察し、
学んだことをまとめた一冊だ。
事実に基づいて世界を見られれば、
人生の役に立つし、ストレスが減り、
気分も軽くなってくる。"

本書の文章にも記載されている通り、
上記が本書の概要になります。

3. こんな人におすすめ!

◯ビジネス書が苦手な人
◯ポジティブになりたい人
◯情報を読み解く力をつけたい人

に是非おすすめしたい本です。

本書は、
"客観的な事実、データに基づいて"
世界の見方を教えてくれます。

著者の考えに納得できる部分、
できない部分は多々ありますが、
著者が主張までに至った経験、そう考える理由をデータを用いて、論理的に論じています。

信用できる人が、
信用できるデータを用い、
論理的に、
論じていますので、
著者の考えがわかりやすく、
自分も考える余地が多いにあります。

ビジネス書を読む際には、
そもそもこの人が言ってること正しいの??
なんでそう思ったの??

ってことが多いんですが、
この本に関しては、それがほとんど無かったように思います。ビジネス書が苦手な方でも楽しく読めるかと思います。

4. 内容

ひとまず、このクイズをやってみてください。
本書でも
導入部として使用されているものです。

FACT FULLNESS チンパンジーテスト
<https://factquiz.chibicode.com>

何点正解しましたか?

初回に行ったとき、私は3点でした。

??????????????????

なんで、こんなに点数悪いの??
確率以下???

漠然と私はこのテストに自信がありました。

というのも、私、途上国にたずさわる仕事をしている身で、日頃から途上国のニュースを気にしています。

いままでの勉強は無駄だったのか?

このテスト、
自分の無知をかなり恥じる結果となりました。
恥ずかしい。恥ずかしい。
私の仕事とはなんだったのか。
悔しい!!

しかしながら、このテストの平均正解数は12問中たったの2点。全問正解者はいないそうです。
(2017年、14ヶ国、12000人に対して実施)

また、このテストはもちろん高学歴で国際問題に興味がある人たちにも実施されていますが、そのグループの人たちの平均点も依然として低いようです。

さて、

なぜ大多数の人が確率の4点以下なのか。

私たちが勉強してきたことは間違っているのか。

どんどん気になってきませんか???

その答えが本書にあります。

5. 読後の感想

本書を読むことで、
私は当初の目的であった、情報を読み解く力を多いに身に付けることができたと感じます。

またそればかりでなく、
世界は昔より確実に良くなっていることが
分かりました。

本書を読むことで、
世界の発展を支えてきた人たちを誇りに思えるようになったとともに、
この時代に生まれてきて良かったと、
心から思えるようになりました。

この本に出逢えてよかった。

ぜひ御一読あれ。




いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集