BUMP OF CHICKENのこと
「BUMP OF CHICKEN」
それは私の人生に最も影響を与えたバンドである。嬉しい時も悲しい時も、彼らの曲はいつも優しく寄り添ってくれた。
高校の送迎バスの中、受験勉強の日々、大学への退屈な電車通学、好きな人へメールを返す時、大好きな祖母が亡くなった日、プロポーズされた日、子どもを授かったとき、子育ての日々の中。
泣いたり笑ったりしながらずーっと彼らの曲を聴いている。
私にとって青春そのものであり人生のBGMといっても過言ではない。
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そんな彼らはここ最近大きなニュースが2つあった。
VO.藤原基央は結婚を発表し、
Ba.直井由文は不倫(文字に表すのもなかなかにショック)を公表された。
どちらのニュースにも当然リスナーの気持ちは揺れ動き、Twitterやnoteを見ていると反応は様々だった。
藤くんの結婚に関しては、落胆したり曲へのフィルターがかかったり、ただ素直に祝福したり…
その人にとってはきっと一言では済まない感情なんだと思う。悩み揺れ動いたと思う。私もそうだ。
でもどの気持ちもその人のものであり、今まで寄り添ってきた曲への今後の付き合い方を思えば当然のことなんだ。
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結婚は人生のライフステージであり、大抵の場合は祝福される素敵な事柄だ。でも、不倫は違う。
「え?」
それが最初の気持ちだった。信じられなかった。
なんてことしちゃったんだ、チャマ。
結婚していて子供もいて、それにも驚いたけど。
でもそれ以上に、あんなにまっさらだと思っていたBUMPが。チャマが…。
彼のイメージから女性との交流は多いだろうとも思っていた。遊び上手とか盛り上げ役とか。
でもそれと不倫は訳が違う。
メンバーは知らなかったんだろうか。知らなかったなら、知って傷付いていないだろうか。
それとも知っていて放ってしまうような間柄だったんだろうか。
考えたところでリスナーは何も知らないただの外野だ。でも、何も知らないからこそなんでも想像できる。
憶測は憶測を呼び彼らを知る人も知らない人もBUMP OF CHICKENの曲へ結びつける。
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富と名声はやっぱり心を蝕んでしまうんだろうか。
あれほど真っ直ぐ人の心に届く曲に携わっていても、周りにどれだけ大切な仲間がいても、倫理的な判断を不可能にするほどの力をもっているんだろうか。
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BUMP OF CHICKENメンバーのプライベートは、いい意味で「曲に影響を与えなかった」。
それが意図せずかは分からないけど、だからこそ、曲はリスナーに届いてその人の曲になったと思う。
誰に向けた曲なのか、聴く人が自由に思いを馳せることができた。
そして曲の作り手(メンバー)への信頼感がその基盤を作っていた。
同列で語る話ではないのだけれど、今回のニュースでリスナーによってはそれが出来なくなってしまったんだ人がいるんだと思う。
今はまだ受け止めきれずにいて分からないけれど、私もそうかもしれない。
曲に思いを馳せて自分のものにすることが出来なくなってしまうかもしれない。
彼らの曲が、まっさらな状態で受け止められなくなってしまった。
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でも、私は彼らの曲を聞き続ける。
それは彼らの曲が好きだからに他ならない。
ずっと一緒に歩んできた。それは変わらない。
次はどんな曲がリリースされて、どんな気持ちで私は聴くのだろうか。またその時はその時だ。
空っぽも抱きしめるよ。それを教えてくれたのも彼らだから。
なんの文脈もまとまりのない文書だけれど書いてみるとスッキリした気がする。
今はただ、できるだけBUMPのみんなが、リスナーのみんなが心を痛めずに済みますように。傷つかずに済みますように。
そう願うだけだ。
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