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ハーブティーのお話 その10 不思議なご縁の2

サイダブリアから程なくして

新たにレフェルヴェソンスへと変貌したレストランから

自家農園産ハーブティー「空」をご注文頂くようになり

栽培に一層チカラが入るようになってきた。

不思議なことにレストランと取引が始まる頃には

例の真っ白なBMWはすっかり姿を見せなくなっていた。

まるで、このご縁を繋ぐためだけに登場したかのように。


当時は農園を開墾して5年

ハーブの収穫量も年々増していた頃で

新たに有名レストランにも納入でき、大変喜んでいた。

西麻布ってどんなところなんだろうねーとんねるずの歌でしか知らないよねきっと華やかでセレブが集うレストランなんだよー

HPを見ながらウキウキと想像を膨らませた。

私がレストランに強い関心を寄せるのは

中学から高校にかけての夢がフレンチのシェフになる事だった、ことと

無縁ではないと思う。

三國シェフや辻静雄の本を読み、TVでは料理天国などの番組を

食い入るように見て過ごした私にはフレンチレストランは憧れの存在。

そして夢が叶わなかった遠い存在でも有った。

でも、

その憧れのフレンチレストランで私の作ったハーブティーを

使っていただいている。別なカタチとはなったが

ちょっぴり夢が叶った。そう思っていた。


だけど、それはそう長く続かず

残念なことにすぐに震災・原発事故に遭ってしまう。

ここ那須町にまで影響が及び

5年間かけてようやく大きくなったハーブを根こそぎ抜いて

廃棄処分しなくてはならなくなった。

自家農園産のブレンドハーブティーは在庫がなくなってしまい

しばらく納入できないと断りの電話をレストランに入れる。

とても落胆した。

せっかく繋がったご縁までも断絶してしまった。

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その後、農園を自然栽培に転換、

多くの人に助けられ徐々に収穫量も上がってきて

少しずつブレンドハーブティーも作れるようになる。

そんな中

2017年の初頭、地元にあるChusさん主催のイベントで

レフェルヴェソンスがまるごとやってくる事を知る。

主催者の一人 森林ノ牧場 山川社長

生江シェフに引き合わせて頂けないだろうかとお願いをした。

震災でこちらから出荷を途切れさせておきながら

できればまた再開して欲しいなど、身勝手な事だと思い

ずっと連絡を取れずにいたのだ。

5,6年も経っているし、もう忘れているよねー            ハーブティーは別なハーブ屋さんがもう納入してるかな

レストランを思い出すたびにそんな事を思っていた頃だった。





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