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PENTAXを愛する理由


はじめに

数日前、PENTAX K-3 Mark IIIがRICOH IMAGING公式サイトの生産終了製品の欄に移動しました。
2021年に発売されてあんなに盛り上がっていたAPS-Cフラッグシップ機、ディスコンが早いような印象を受けました。
Monochromeは継続とはいえ、後継機の発表がないままディスコンということで、先行きがとても不安です。
ここに書いたからといってどうなるものでもありませんが、私がPENTAXにこだわる理由、少し吐き出してみたいと思います。

光学ファインダーの楽しさ

PENTAXが好きな理由はとてもシンプルです。
「光学ファインダーを覗いて撮るのが楽しい」
これに尽きます。

ファインダーを覗いた時のわくわく感。
シャッターを切って写真が表示されるまでのどきどき感。
思った通りの、時には思った以上の写真が撮れた時の嬉しさ。

これはK-3 IIIにメイン機を変えてから特に感じるようになったことです。
こだわって作っただけあって、ファインダーがとても良いです。
コントラストが高いので、光をよく感じることができます。
「そのままの光を見る」ことが、私が写真を撮る上で意識していることのようです。
EVFだと補正された上での画像が表示されますから、実際の光は見ていません。
家電量販店でミラーレス機を触ってみたところ、確かにEVFは綺麗でした。
でもやはり、「デジタル画面」を見ている印象があり、物足りなく感じました。

一眼レフとミラーレスを両方使っているプロの記事に、「一眼レフは楽しい」「ミラーレスは撮らされている感じがある」との記載がありました。
作品作りという面ではミラーレスの方が勝っていると思います。
でも、スマホでも気軽にクオリティの高い写真が撮れるこの時代、「撮るプロセス」にウェイトを置いたカメラがあったって良いと思うのです。

この「写真を撮る上で何を重視するか」という点が、PENTAXと一致しているから好きなのです。
ミラーレスの参入に遅れた言い訳かもしれません。
それでも良いんです。
ペンタプリズムにこだわっているPENTAXが、私は好きです。

以下の写真は、下記の機材で撮影しました。
PENTAX K-3 Mark III + HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited
どれも光と影を意識して撮影したものです。

窓から差し込む光が美しかったのでモノクロ現像
冬ならではの長い影
逆光の雰囲気を出したくてコントラスト強め(里びか九秋)
冬の黄昏

カスタムイメージ

もう一点、PENTAXのカスタムイメージも好きです。
一番よく使うのは雅で、鮮やかよりも空の色が好みです。
光の具合を強調したい場合は里びや銀残しを使います。
銀残しは色かぶりの選択が難しいですが。
ノスタルジックな雰囲気にしたいときはGOLDを使います。
明度によって色味が変化する面白いカスタムイメージです。
クロスプロセスは使う頻度こそ低いですが、面白い写真にならないかな?と思ったときにカメラ内RAW現像でいろいろ試すのが楽しいです。

以上の理由から、PCでのRAW現像の際はもっぱらDigital Camera Utility 5を使用します。
Lightroomも契約はしていますが、どうもしっくり来ず、特別な場合にしか使いません。

以下、レンズをHD PENTAX-DA FISH-EYE10-17mmF3.5-4.5EDに変更。
カスタムイメージは雅です。

魚眼レンズで撮る景色
天窓からの自然光が好き

PENTAXを選んだ理由

私が最初に手にした一眼レフはPENTAX K-30です。
もちろんNikonやCanonなども選択肢にありました。
PENTAXを選んだ理由は、単純に、私が好きな雰囲気の写真を撮っていた人が使っていたからです。
他のメーカーと比べて価格が低めなところも魅力的でした。
結果論ですが、デジタル一眼レフを開発している国内最後のメーカーを選ぶことができました。

まとめ

PENTAXを使っているからこそ光学ファインダーにこだわっているのはあると思います。
他のメーカーを選んでいたら、あっさりミラーレスに移行していたかもしれません。
それでも、10年以上PENTAX一本でやってきて、その楽しさを知ってしまったので、今はPENTAXと心中する気でいます。
レンズ資産も多くありませんし、そこまで資金をカメラに割いているわけではありませんが、できるかぎり応援したいと思っています。
ですから、どうか、できるだけ長く、一眼レフを作り続けて欲しいです。
PENTAXIANの端くれのひとりごとでした。


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