-親ガチャに失敗した君へ- 第22話『脱走、外の世界』

-前回までのあらすじ-

・何もかもが嫌になったティーンエイジャーの私...。

・施設からの脱走を試みるが…果たして。

からの続きです。


リアルな逃走劇をどうぞ。

nasso

『脱走、外の世界』

私は誰にも相談せず

1人で脱走計画を練りました。


外には監視カメラが設置してあるので

何処が死角になるのか


就寝時間を過ぎてから

何時間ごとに見回りに来るのか


何処から山を下ればいいのか


その他諸々…


1か月かけて計画を練りました。




そして遂に

この日に脱走しようと思える日を迎えました...。



この日のために


荷物などはリュックに入れて

外の茂みに隠しておき


脱出ルートであるトイレでは

窓にはまっている

格子のネジを緩めるなど


色々と準備をしてきました。





そして

計画を実行する時間に・・・。




時刻は夜中の3時。




寮長など施設の人間は

朝の6時半くらいまでは見回りに来ない。

私はすぐ行動に移りました。




急いでトイレに行って

窓の格子を外し

リュックの所で着替えて

そのまま山の茂みに猛ダッシュしました。



そこから街灯のない山道を通り

（暗すぎてめちゃくちゃ怖いw）

山の下にある町に辿り着きました。



久しぶりに外の世界に出た私は

とにかく施設から離れる為

走って北に向かいました。



その時、私は

外に出られた喜びでいっぱいでした。


そして喜びも束の間

自分がいかに

無計画で無知なのか

知ることになります。




次回へ続く…。


nasso