-親ガチャに失敗した君へ- 第24話『硬い枕。捕獲。』
-前回までのあらすじ-
・施設を脱走し、○○を食べて凌ぐ私。
・捜索から逃れるために夜に活動する。
からの続きです。
リアルな逃走劇の続きをどうぞ。
nasso
『硬い枕。捕獲。』
また1日が経ち
私はあてもないまま北上しました。
まだ中学生の私は
追われているというストレス
空腹
睡魔
それらによって
心身ともに
限界を迎えていました。
夜もふけ
私は朦朧(もうろう)とする中
たまたま見つけた大型スーパーにある
駐車場に入りました。
そこには、丁度いい枕になりそうな
車止めの縁石があり
もう限界を迎えた私は
頭をそこに乗せ
枕がわりにして眠りました。
そんな所で寝てしまったら
結果は見えていますよね笑
朝になり
誰かに起こされると
目の前には警察官の方がいました。
「君はここで何をしているの?」
という質問をされた私は
上手く答える事が出来ずにいました。
「とりあえず署で話し聞こうか?」
と言われ連れて行かれました。
それから数時間経ち
私は捜索願いが出されていたので
直ぐに施設の寮長が迎えに来てくれました。
私は口を閉ざし
寮長はそんな私を見て
「とりあえず帰ってから話し聞くから」
とひと言。
寮長の車に乗り私は施設に
強制送還される事になりました。
当たり前の様に捕獲され
私の逃走劇は
呆気ない終わりを迎えました。笑
家に帰るまでが遠足です
ということは聞いたことがありますが
脱走の場合は違いました。
家に帰ってもある意味
脱走の続きです…。
次回へ続く。
nasso