増幅☆
増幅器の取り付けられた、なんか大地の俺は、来たる都の不変の摂理と札付きの『奥蘭箱』のやうやうたる賛祝事に、不思議と安心を持たせかけ、増幅する。やったー。
振れ幅と車両の困ぱいに、村人と猿人は手を組んで投げ輪をまわし、自らの言語と引き換えにそのあどけない弱色毛を線路に敷いたのだ!
俺にはわかっている。お前のその眼、その腕、その耳たぶに反映される高来の暴虐が! その増幅が!
お前たちの無邪気な生活が、麗しい紺碧の張り裂けそうな鉄道が、とにかくとりあえず増幅しているのが! (適当か)
これはいったいなんであろう?
俺には問題ない。俺に問題があった試しがない。お前にはわかっている。俺は優しい。ここは大都市だ!
都の絢爛たる無秩序の王冠と無知の高邁が、俺たちの大河の底で流される増幅器。反乱軍。飛行場。ここは河底に流れる道である。お前の真実が恥も知らずに増幅されるとき、俺はこの詩歌を窓の外に外せよう。俺は真実をそっと撫でた。お前の眼差しーー増幅器の味がする。
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