💴アーリーリタイアメント〜これからの投資の話を、しない！

さて、固定記事で、介護離職を決意し、実行した私だが、離職に当たっては当然徒手空拳で立ち向かっていったわけではない。

ここは率直に言って年寄りへの愚痴アカウントなので、その辺のことは触れなくてもいいかなと思っていたのだけれど、なんとこちらで、記事をとりあげていただいたので(ありがとうございます！)

介護離職のリアル。より高齢化する日本社会において、多くの人は介護への準備ができていない。差し迫るリアルを感じた。

■介護離職の決意〜両親が倒れて。予想される介護費用等と年収のはざまで〜｜高梨 @nasigorendayo #note https://t.co/ruhiGRg1CH

— 勝又康仁 / Yasuhito Katsumata (@katsumata_en) November 15, 2020

どうしようかなと、数日考えた上で、一応、ふんわりと「介護への準備」について書いておこうと思った。

このツイートについては全く同感である。

私は全く両親の加齢についての認識が欠けており(頭では分かっていても心で納得していなかった)、心のどこかで、「両親は死の瞬間まで元気で、いつか眠るようにぽっくり逝く」と思い込んでいたところがあったのだ。

そして、私には、「介護離職をするしかない」のではなく、「介護離職をすることができる」準備があった。

私の前職については、既に過去のものなので、詳しいことは省くが「一、二年単位で全国転勤がある公務員」であり、既婚者、単身赴任だったということを押さえて頂ければいいかと思う。

家計は共働きなので、完全独立別会計、そこそこの収入がある、というところを押さえたところで、

私は元々定年を待たずして５０歳でアーリーリタイアメントする気満々だった。

そのための資金確保の手段として、金融商品をいくらか所有し、そこそこ採算があって来たかな、あと十年あれば、老後も安心して回せる金額が確保できそうだな？と、自分ではかなりいい感じに投資を続けていた。

そうしたら、想定外に、

親が十年早く倒れた。

その辺のことは、「介護離職の決意」で書いてるので、読んで欲しい。

「早ッ！！」

という感じである。

だが客観的に見れば、両親はちょうど後期高齢者と呼ばれる時期に突入しており、ちっとも早くなかった。

後期高齢者という呼び名が伊達ではないことを思い知った時期だった。

ともあれ、投資という単語が出てきたら、こう提案する人もいるかもしれない。

「noteでアクセスと有料マガジンで稼ぐんだったら、投資手法について、赤裸々に開示してレクチャーしたら儲かりますよ！」

この記事で明示しておくが、投資については、私は自分の手法を開示するつもりもないし、誰かに教えるつもりもない。

それは意地悪とかからではなく、投資というものは、本当にいろんな手法があり、何がその人に向いていて正解かというのは、人によって完全に違うからだ。

それに、ここ(note)には、親の愚痴を言いに来たのだ。

心のデトックス！

俺の愚痴(はなし)を聞け！！

ただ投資に関して一つ言っておきたいのは、

「投資は自己責任」

この言葉の意味が、骨の髄から理解できない人間は、日本円定期預金以外の金融商品には手を出さない方がいい。

具体的には、例えば

「インデックス投信だから安全ですよ！」

と唱えてくる人を鵜呑みにして信じる人は、考え直したほうがいい。

インデックスとは何か？

「インデックスファンドは、（日経225）やTOPIX（東証株価指数）など市場全体の動きを表す代表的な指数（インデックス）に連動した投資成果を目指す投資信託です。」

これがSMBC日興証券のページに解説してある文言だ。

それで、これで解説されて、うっかり一発で納得する人は、確実に証券会社の言うことをそのまま信じるだろう。

信じるのがいけないと言っているのではない。

或いは相場の動きによっては、儲かるかもしれない。

何がどうと言うのかというと、インデックスをこれで説明されて、次に

「じゃあ、日経平均株価は？」

「TOPIXって何？」

と言われて正確に詳しく解説できないだろう？
私もできない。

さらに、Wikipedia

日経平均株価（にっけいへいきんかぶか、英語: Nikkei stock average）は、日本の株式市場の代表的な株価指標の一つ。単に日経平均や日経225（にっけいにひゃくにじゅうご、にっけいにーにーご）とも呼ばれる。

「なるほど225の代表的株価！」となって、…だから？？
株式市場にいったい何社の株があるのか知っての225か？
なんの基準で選ばれているのか知っているのか？
そもそもその225社は毎年入れ替わっていて、終戦後、高度経済成長期、現在では全く違う構成になっていることを把握しているか？

うっかり「インデックス、なるほど安全！！」となる人は、もっと自分の頭で考えるべきだ。

その上で、「自分にはこの辺の知識が欠けているから、この専門家(証券会社の担当者でもなんでも、或いは投信運用者でも)に任せよう。」と決断が出来る人は問題ないと思う。

むしろ、その人は、人材を信頼するということを、投資に役立てていると思う。

つらつら語っていて、「そんなこと言ってもお前素人で金融リテラシーなんか全然分かってないんやろ。」という人が現れるかもしれないので、一応、ファイナンシャルプランナー三級は(趣味で)取得しておいたと返答しておきたい。

めちゃくちゃ脱線したのだが、とりあえず、４０歳の私では、介護離職して、メインの柱の収入を失い、地元に帰って生活することに、若干の不安がないでもなかった。

ただ、私は一人ではなかった。

働いている配偶者がおり、教育費と住宅ローンを抱えていない状態に、投資からのキャッシュフローを足せば、多少のことがあっても回せる。

また、地元に帰って両親を施設や病院に入れない場合、両親の生活費と諸費用は両親の年金で賄える。

勝算はあった。

私の場合、介護離職は、ただの絶望的な行き止まりではなかった。

現在、私は、本当はアーリーリタイアメントしてから本格的にやるつもりだった諸々に取り掛かりつつ、現職の時は、全くやる余裕のなかった楽器を趣味として演奏して、配偶者と割と楽しく暮らしている。

(諸々や楽器については、またそのうち記事で書ければと思う)

ただ、時々、老父母が爆弾を投げ込んでくるだけだ。

危機は介護離職だけではない。

東日本大震災もあった、コロナ禍もあった。

人間、人生に何があるか分からない。

備えておいて損はない。

自分に最適なやり方で、防備を固めておくことをお勧めする。

それが己を守る。

あと、「投資は自己責任」というと、誤解されがちだが、私は社会制度のセーフティネットや、助け合い社会を否定しているわけではない。
というところで、最後に、この方のこの記事を勧めておきたい。

とりあえず、自分より弱いと見たら踏みつけたりするのはあかん。