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🏢父との施設面会(3回目)で、量子力学の漫画本を要求する父 9/24
9/24午前11時、母を連れて施設の面会へ行く。
用意したものを車に積もうとすると、なぜか母が茶色の小さめノートと封筒に入れたペン二本ばかりと、いりこ(食べ物のいりこ🐟である)入りのプラ容器を荷物に混入していた。
なんのつもりか知らんが、聞いてみたら「お父さんも身の回りのことを書かないかん」「骨が弱っとるけんいりこば食べないかん。」と言う。
筆記用具(ノートとペン等)入れてあるし、そもそも父はいりことか小魚嫌いなので食わんと思う、おやついりこが好きなのは母と私である。
まあ別に拒否するほどの品物ではないので、そのままにする。
施設に到着して、予約はしてあるが、やはり父が部屋から面会場所にたどり着くまで10分以上かかるようだ。
やっと来た父は、車椅子だった。
先週は歩行器だったので退化している。
様子として、手のむくみはメイバランスのおかげかだいぶ減っているようなのだが、今度は足がむくんでいる。
施設の職員さんが「足がむくんで歩くのが痛いみたいなんです。」と言う、ふうん?
車椅子に頼り切ると、歩行がより困難になるはずだが。
それはそれとして、父は面会で満更でもない顔で話し出した。
「僕はね、ここに入った時、『先生』って呼ばれてたんだけど、最近はみんな先生って呼んでくれないんだよ。」
そう言った父がニヤニヤして続けた。
「最近はね、みんな『教授』って呼ぶんだなあ。」
とりあえずムカつく顔をしている。
──教授なのは伯父(父の兄)や、大叔父(父のはとこ?)や、従兄(父の甥)やらの親族の面々であって、うちの父は、そもそも教授どころか、先生と呼ばれる職種についたこともないし、そう言う立場になったこともない。
自分が教授と思われた(かどうかは知らんが)そのことに気を良くしている父は、どうせ理解していないくせに、賢いと思われたくてか、
「講談社ブルーバックスの、『量子力学』っていう漫画のやつがあるんで、それを1ページずつ、見やすいように拡大コピーをして差し入れして欲しいんだよねえ。」
そう言う。
ふざけてんのか?
メイバランスの代金も、ズボンとシャツの代金も、施設費用も払ってなくてなんの要求か?
あと、ついでに、私は、本棚を種類ごとにある程度整理したが、「漫画の『量子力学』なんてブルーバックスはなかった。
「は?
そんなことせんよ。
金も払わんで、そんな要求ばかりしたって通るわけなかろう。
ブルーバックスの漫画の『量子力学』とかないけど、ブルーバックスの量子力学の本は何冊かあったけん、今度そのまま入れるわ。
自分でルーペで拡大して見。」(拡大して見なさい)
その話題で、銀行の暗証番号に話がスライドした。
母が真剣に、
「あなた、暗証番号は何番なの、思い出して。」
と言ったら、父の返事がふるっていた。
節回しをつけながら、語尾を上げて、
「い〜ちに〜ぃさ〜んし〜ぃかなぁ〜 ↑ 」
…と言う(当然前回とも全く違う数字)、……、そんな「推測されやすい番号です」な順列で銀行が受け付けてくれるか!
即注意されるわ!!
とりあえずそうやって死ぬほどムカつく面会は終わった。
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