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ドラマ「あの子の子ども」8話感想

先週ついに両方の母親に妊娠を告げた宝と福でしたが、今週は福の父が参戦します!この1週間、野間口徹さんの登場をそれは楽しみに待っていたんですよ!

7話の感想は⇩

初っ端から福の兄がポンコツで笑いました。福の兄だけは漫画と全然違う人になっちゃってるんですよね。でもまぁ唯一のコミカル要素というか抜けポイントになっているのでこれはこれでいいのかもしれません。漫画はもうずーっとシリアスなんでね。

宝の母の「優しさと甘さは違う」というのはわかるような気もしますが、じゃあどこまでが優しさでどこからが甘さなんだろう、それを決めるのは誰なんだろうとは思いました。

矢沢も漫画以上に福に依存しているというか、だいぶこじらせている感じがしました。そして飯田がめちゃくちゃいいやつ〜〜!!ドラマを観て飯田のことがすごく好きになりました。キャスティングもピッタリですよね。本人のキャラと合っているんでしょうか。

担任の先生のポンコツっぷりの演出の仕方も見事でした。若くて親しみやすいんだけど、ちょっと生徒に舐められてて頼りない雰囲気がよく出ています。ドラマではこの担任が覚醒するところまで描いてくれるんでしょうか?漫画では福の出産時にはすごく頼りになる先生になっているんですが...!

そして福の家族の反応から福父が地雷っぽいことは予想できましたが、一瞬の登場シーンだけでヤバさがビシバシ伝わってきて笑いました。日本の暑さから地球の終わりを悟っていらっしゃる...。

あと細かいところですが、宝母に「麦茶でいい?炭酸水もあるけど」と聞かれて「麦茶...がいいです。いただきます」って返した福が偉かったです。「○○でいい?」って聞かれたら「○○でいいです」って返しちゃいがちなのにちゃんと「○○"が"いいです」と言えるのは好感度高いです。

宝母が過去に中絶していたという話には驚きました。宝母の気持ちはわかりますが、パートナーから産んでほしいと言われたのに自分が遊びたくて中絶した宝母と、パートナーと一緒にいろんな選択肢を検討したいと思っている福を同列で語るのは無理では?と思いました。

宝も福も産みたい気持ちがあるのに人から「中絶してください」と頼まれて中絶したら2人の心の傷はどれほどのものになるか。しかも宝の将来を盾にされたら福の「産みたい」という気持ちは我儘になってしまうじゃないですか。

...と思いながら観ていたんですが、その後のセリフで、宝母は福の罪悪感も「中絶しなさい」と強要されたことへの憎悪も全て受け入れる覚悟をしてこの話をしているんだなというのがわかってなんとも言えない気持ちになりました。

そしてそんな宝母に対する福の返答が素晴らしいんですよ...!さらにトドメは宝母の過去の中絶への罪悪感を未来から引き受けたかっこよさ...!このシーンは何度も見返したい名シーンです。

どう考えても高校生が自分で考えた言葉には思えないけど、ドラマとしては最高でした。脚本家さんに拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。

久しぶりに原作を大事にしつつ原作を超えてきた実写作品に巡り会えた気がします。嬉しい〜〜!

でもドラマはもう中絶する流れにだいぶ傾いたのでは?次週、福父も中絶を猛プッシュするはずですもんね?ここから産む方向にシフトできるんですかね?

ちなみに漫画は完結済みで、8/9に本編最終回が収録された9巻(https://amzn.to/3A5VJGc)が発売されました。10月には番外編を描いた10巻も発売予定です。妊娠期間中から出産までの描写がとてもリアルかつ丁寧なので一気見したい人はぜひ漫画もどうぞ!⇩

8話の感想は⇩

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