読書好き女子がおすすめする名作ファンタジー
本なら何でも好きな私ですが、中でも好きなジャンルとしてファンタジーがあります。それも大作であればあるほど嬉しい!
全く違う世界に没入できるファンタジーには現実世界を忘れられる楽しさがありますよね。
そこで今回は、私の大好きなファンタジーをご紹介します。和洋折衷取り揃えておりますのでご期待ください!
十二国記シリーズ / 小野不由美
(0巻)『魔性の子』
『月の影 影の海』上・下
『風の海 迷宮の岸』
『東の海神 西の滄海』
『風の万里 黎明の空』上・下
『丕緒の鳥』
『図南の翼』
『華胥の幽夢』
『黄昏の岸 暁の天』
『白銀の墟 玄の月』第一巻~第四巻
ファンタジーといえば、第1巻発売から30周年を迎えた十二国記は外せません。
十二の王が十二の国を統治している世界に女子高生の陽子が迷い込んでしまうところから物語は始まります。
そこは、麒麟が王を選ぶ世界でした。
国と民を様々な方向から描いた重厚な物語で、子どもから大人まで楽しむことができる名作です。
この十二国記シリーズでは、0巻にあたる『魔性の子』をどこで読むか問題というのがよく話題になりますが、私のおすすめは『風の海 迷宮の岸』の後。戴という国をメインにした物語が『風の海 迷宮の岸』(https://amzn.to/4cpyJQo)→『魔性の子』(https://amzn.to/4baokXy)→『黄昏の天 暁の天』(https://amzn.to/3KVaopD)→『白銀の墟 玄の月』(https://amzn.to/3VzO1Lh)という時系列で進んでいくからです。
なので、まず何から読めばいいんだ?と思っている方は『月の影 影の海』(https://amzn.to/4biJ1Rb)から始めてください!十二国記の世界観を掴むのにぴったりなのが『月の影 影の海』です。
異世界に迷い込んだ主人公・陽子のように、序盤は混乱しながら読み進めていくことになると思います。でも!ネズミが出てくるまで!ネズミが出てくるまでは本を閉じないで!ネズミが出てきてからとんでもなくおもしろくなります!保証します!
そこからは転げ落ちるように十二国記の世界の虜になると思います。
精霊の守り人シリーズ / 上橋菜穂子
『精霊の守り人』
『闇の守り人』
『夢の守り人』
『虚空の旅人』
『神の守り人 来訪編』
『神の守り人 帰還編』
『蒼路の旅人』
『天と地の守り人 第一部 ロタ王国編』
『天と地の守り人 第二部 カンバル王国編』
『天と地の守り人 第三部 新ヨゴ皇国編』
『流れ行く者 守り人短編集』
『炎路を行く者 守り人短編集』
『風と行く者 守り人外伝』
精霊の守り人シリーズは、主人公が30代の女性という点でファンタジーの中では異色の存在です。綾瀬はるかさん主演でドラマ化されたこともあります。
新ヨゴ皇国とその周辺国を舞台に繰り広げられる精霊の守り人シリーズは、女用心棒のバルサと新ヨゴ皇国の第二皇子・チャグムが出会うところから物語が始まり、シリーズが進むごとにどんどん壮大になっていきます。
巻ごとに全く違う物語かと思いきや、徐々にすべてが繋がっていく感覚は読んでいてゾクゾクが止まりません。
2巻以降はバルサが主人公のものには『○○の守り人』、チャグムが主人公のものには『○○の旅人』というタイトルがつけられています。
不思議な生き物や言葉では説明できない存在がたくさん出てくるのも魅力の1つで、どこか神秘的な雰囲気がある作品です。
全巻読み終わったら、ガイドブックにあたる『増補改訂版「守り人」のすべて』もおすすめします。シリーズの世界観をより鮮やかに感じられる各種ガイドの他、書き下ろし短編も収録されています。
獣の奏者 / 上橋菜穂子
『獣の奏者 Ⅰ 闘蛇編』
『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』
『獣の奏者 Ⅲ 探求編』
『獣の奏者 Ⅳ 完結編』
『獣の奏者 外伝 刹那』
精霊の守り人シリーズで有名な上橋菜穂子さんですが、もう1つ代表作があります。それがこの『獣の奏者』。
「獣の奏者エリン」(https://amzn.to/3VDK9ZF)というタイトルでNHKでアニメ化もされました。
”闘蛇”と”王獣”という生き物をめぐるアニマルファンタジーです。”闘蛇”も”王獣”も謎が多い生き物で、物語が進むごとに生き物としての生態と、そこに隠された秘密が明らかになっていきます。
ファンタジーとしては衝撃的な結末を迎えるのも特徴的で、初めて読んだときは震えました。心がガンガン揺さぶられるような読書体験ができます。
ソナンと空人シリーズ / 沢村凛
『王都の落伍者』
『鬼絹の姫』
『運命の逆流』
『朱く照る丘』
名家に生まれながら勝手気ままに生きてきたソナンは、神さまの気まぐれで死ぬはずだった運命を捻じ曲げられ、異国の地へと飛ばされてしまいます。すべてを失ったソナンが飛ばされたのは、なんと籠城中の城の中でした。自分の身ひとつで生き延びねばならなくなったソナンの新しい人生は波乱万丈の連続。
初っ端から、どうするの?どうなるの?という展開の連続で、気が休まる暇がありません。怒涛の展開にぜひ飲み込まれてください。
ハリー・ポッターシリーズ / J・K・ローリング
『ハリー・ポッターと賢者の石』
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』
『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』上・下
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』上・下
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』上・下
『ハリー・ポッターと死の秘宝』上・下
ファンタジーといえばこれも外せません。
両親を亡くし、従兄弟の家で虐げられてきたハリー・ポッターが魔法学校ホグワーツに入学するところから始まるこの物語、知らない人はいないのでは?というくらいの有名作品ですよね。
世界中が夢中になったこのシリーズ、私の中では魔法界を魅力的に描いているファンタジー堂々の1位です。もうほんとぶっ飛ぶくらいおもしろい。
詳しくは別の記事でたっぷり語っているので、よかったらこちらも覗いていってください。本編以外にもぜひ読んでもらいたい関連本を紹介しています。
クロニクル千古の闇シリーズ / ミシェル・ペイヴァー
『オオカミ族の少年』
『生霊わたり』
『魂食らい』
『追放されしもの』
『復讐の誓い』
『決戦のとき』
先史時代を舞台にしたファンタジーというのも珍しいのではないでしょうか。人間が森や海や山で狩猟をしながら暮らしていた時代は、今の私たちからすると毎日が冒険だったに違いありません。
このシリーズの主人公・トラクの人生は、クマの悪霊に父を殺されたことで一変してしまいます。運命に翻弄されながら必死で生き延びるトラクを支えるのは、オオカミの子ども・ウルフ。
特別な力を持っていることでどの種族からも距離を置かれてしまうトラクと、そんなトラクに寄り添い一緒に成長していくウルフの関係性がたまらなく良いんです。人間と動物の心のやりとりに弱い人には絶対刺さります。
酒井駒子さんのイラストも素敵。
出版されてから何年経っても変わらず楽しめるファンタジーだと思います。
デモナータシリーズ / ダレン・シャン
『ロード・ロス』
『悪魔の盗人』
『スローター』
『ベック』
『血の呪い』
『悪魔の黙示録』
『死の影』
『狼島』
『暗黒のよび声』
『地獄の英雄たち』
ダークファンタジー界で圧倒的なおもしろさを誇るのがデモナータシリーズです。一応児童向けなのにがっつりグロくてしっかりエグい。悪魔の世界を舞台にしたおどろおどろしい世界観はトラウマものです。
主人公は3人いて、巻ごとに語り手が変わっていくんですが、次第にそれぞれの世界が重なっていきます。終盤ですべてがつながるときのワクワクゾワゾワをぜひ味わっていただきたい。
最後に
ファンタジー小説の魅力は、読み始めるとその世界に没頭できるところです。読み終わった後もしばらく余韻に心を奪われてしまう感覚がまた心地いいんですよね
世界にはまだ私が読んだことのないファンタジーが眠っているんだと思うと嬉しくてクラクラします。自分も異世界に行った気になれるから読書って最高!