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【地面師たち】続編では200億の詐欺計画も!?
Netflixで話題の「地面師たち」一気見しました。事前に原作小説を読んでいたんですが、小説以上に過激なクライムサスペンスに仕上がっていてゾクゾクが止まりませんでした。
Netflixの方はかなりグロいシーンがあるのと、家族で観ると気まずくなるようなエロシーンがあるのでご注意ください。個人的にはどちらもここまでする必要なかったのでは...と思いながら観ていました。詐欺事件の部分はめちゃくちゃおもしろかったです。
Netflix版はオリジナル要素も多く、より過激に、より死人が増えるような脚本にしたのかなという印象です。エログロが苦手な人は小説(https://amzn.to/3YDXQuQ)の方が楽しめるかもしれません。
また、Netflixの方は作品の元ネタとなっている積水ハウスの事件だけでなく、それにまつわる幾つかの地面師詐欺も落とし込んでいるように見えました。実際の事件の方が気になるという人にはノンフィクション「地面師 他人の土地を売り飛ばす謎の詐欺集団」(https://amzn.to/3YEL936)がおすすめです。
この本を読み、Netflix版の「地面師たち」は、小説「地面師たち」を軸に据えつつ、実際に起こった地面師詐欺の手口を織り交ぜて作成したのかなと思いました。
そして、その手口はあまりにも多彩で、誰もが騙される可能性があるのではないかと恐ろしくなりました。最近はもう偽造できないものなんてないんじゃないですかね...。
不動産詐欺は間に何人もの人間が入るので、詐欺として立件が難しいと聞きます。関係者全員が自分は被害者だと主張するため、本当の被害者が見えづらく、被害者にお金が返ってくる可能性も限りなく低いんだとか...。
ハリソン山中のその後が知りたい人には、7月に出た最新作「地面師たち ファイナル・ベッツ」(https://amzn.to/3WyDwsg)がおすすめです。
表紙からもわかるように、ややギャンブル要素が絡んだ1冊で、前作よりもさらにスケールの大きい詐欺が描かれています。こちらもめちゃくちゃおもしろかったです。
11月には新たにスピンオフ短編集も出ました!こちらは、Netflix版の「地面師たち」を観た原作者が、映像からインスピレーションを得て登場人物たちの過去編を描いたもの。キャラクターの印象が俳優さんたちとドンピシャなので、「地面師たち」ロスの皆さんにぜひ読んでもらいたい1冊です!
特におもしろかったのは、後藤と麗子がどうしてハリソン山中と組むようになったのか…という話。ハリソン山中の変態っぷりもパワーアップしていて見どころ満載です。巻末には原作者の新庄耕さんと後藤役のピエール瀧さんの対談も収録されています。
1作目の「地面師たち」(https://amzn.to/3YDXQuQ)は集英社の夏の文庫フェア「ナツイチ2024」にもラインナップされていますよ〜!
夏の文庫フェアについては別でも記事を書いています⇩