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読書好き女子が2024年下半期にガチでハマった本10選

2024年もあと数日。今年もいろんな本を読みました。そしてnoteの記事もたくさん書きました。個人的には充実した1年になったかなと思います。

そこで!今年も恒例の2024年下半期にハマった本10冊と、それにちなんだnoteの記事を紹介していこうと思います。

2024年上半期のマイベストブック10選は⇩

「地面師たち」 新庄耕

Netflix実写化で話題に!超特大スケールの詐欺事件 

豊川悦治さんや綾野剛さんによる実写ドラマ化で話題になった「地面師たち」。小説もめちゃくちゃおもしろいんですよ!

実在する詐欺事件を題材にしたクライムサスペンスで、大胆かつ緻密な詐欺師たちの計画に、読んでいる間ずっとハラハラドキドキさせられっぱなしでした。

Netflixでの配信後は、原作者が実写キャストから着想を得て新たに作った短編集「地面師たち アノニマス」(https://amzn.to/41TZ1bq)も出版されました。これを読んだ時、ハリソン山中がどのようにあの仲間たちを集めていったのかがわかって鳥肌が立ちました。ドラマのファンにこそ読んでもらいたい短編集です。

ちなみに、原作小説では、ドラマの続きが読める続編「地面師たち ファイナル・ベッツ」(https://amzn.to/4fEBb6H)も出ています。なんと続編では200億を超える詐欺を仕掛けます。こちらもおもしろいのでぜひ。

「地面師たち」についてはnoteに記事も書きました。よかったら覗いて行ってください。

「あの子の子ども」 蒼井まもる

新しい視点で描く女子高生の妊娠物語 

こちらも実写ドラマ化されて話題になった本です。女子高生の妊娠をテーマにした少女漫画というのは、これまでにもいくつも名作が産まれていますが、「あの子の子ども」は性教育の教科書に使えるくらい勉強になる本なんです。

ちゃんと避妊をしていても妊娠することはある、妊娠したかも?と思ったらやるべきこと、出産までに母体に起こる変化…などをリアルに描きつつ、物語としてもめちゃくちゃおもしろいというのがすごいところ。

読み終わった後は、誰かに勧めて感想を語り合いたくなる漫画です。12月31日まではKindleで3巻無料なので、まずは3巻だけでも読んでみてください!⇩

「あの子の子ども」については、ドラマの感想と漫画一気読みの感想をそれぞれ書いています⇩

「恋とか愛とかやさしさなら」 一穂ミチ

プロポーズの翌日、恋人が捕まった。盗撮の現行犯で。 

今年、直木賞を受賞した一穂ミチさんの新作小説です。あらすじでがっつり心を掴まれました。なんて難しいテーマに手を出しているんだと...。

被害者と同じ女という立場と、加害者の恋人という立場に挟まれ、悩み葛藤する主人公に感情移入しながら、もし自分が同じ立場だったらどうしよう?と考えずにはいられませんでした。

女性読者とこの気持ちを分かち合いたいし、男性読者がこの本を読んでどんな感想を抱くのかを知りたいと思いました。そういう意味では、ある種、読書会向きの本かもしれません。

一穂ミチさんの直木賞受賞作「ツミデミック」(https://amzn.to/3W2WbMz)を含む直木賞候補作全部読んでみたの記事は⇩

「明智恭介の奔走」 今村昌弘

「屍人荘の殺人」に登場するあの探偵が帰ってきた! 

「屍人荘の殺人」(https://amzn.to/49Ug3YC)「魔眼の匣の殺人」(https://amzn.to/40ahOxO)「兇人邸の殺人」(https://amzn.to/41XLtvz)に続く「剣崎比留子」シリーズの最新刊は、なんと明智恭介が主人公の短編集!

シリーズ本編のシリアスなクローズドサークルミステリとは一風変わって、大学内でのちょっとした謎を解いていく日常ミステリ仕立てなところがおもしろかったです。ミステリ研究会が登場するような王道大学ミステリが好きな人には刺さるはず。

本編の方は感想文も書いてます⇩

「家康を愛した女たち」 植松三十里

7人の女性の視点から語られる新しい徳川家康像 

「どうする家康」(https://amzn.to/3PgzIJ4)以降、私の中で徳川家ブームがじわじわと続いています。そんな時に出会ったのがこの本。「家康”が”愛した女たち」ではなく、「家康”を”愛した女たち」なところがミソです。

家康の祖母の華陽院から始まり、妻、母、側室、孫娘、さらには豊臣秀吉の妻や春日局まで、様々な女性がバトンリレーをする形で徳川家康の一生を描いていて、徳川家康が当時の女性たちにどんな影響を及ぼしたのかがよくわかっておもしろかったです。

詳しい感想は⇩

「墨のゆらめき」 三浦しをん

ホテルマンと書道家の不思議な友情 

三浦しをんさんのエンタメ小説はハズレなしだと思っているんですが、この本も間違いなくおもしろかったです。

「墨のゆらめき」は、Audibleと新潮社の共同企画で作られた書き下ろし長編というちょっと変わった本で、最初から朗読を見越して書かれた本なんです。発売の際も、本の刊行より先にAudibleで配信されたんだとか。

大人になるとなかなかできないざっくばらんな友達付き合いと、書を通して繋がる人との絆が丁寧に描かれていて、読み応え抜群でした。

せっかくなので、Audible(https://amzn.to/3DCCea0)でも楽しんでもらいたい1冊です。

「ホグワーツのクリスマス」 J・K・ローリング

ハリーが過ごした1年目のクリスマスが大型絵本に! 

みんな大好きハリーポッターから、「ハリー・ポッターと賢者の石」(https://amzn.to/3DzPSuk)でハリーが過ごしたホグワーツでのクリスマスを絵本にしたものです。

めちゃくちゃ素敵な絵本なので、ハリポタ好きにはぜひとも読んでもらいたい!キャラクターの顔や仕草から、映画のキャストをモデルにしていることがよくわかるのも嬉しいポイントです。

自分用に1冊、プレゼント用にも1冊、欲しくなる絵本でした。

ハリーポッター関連の記事は⇩

「横道世之介」 吉田修一

世之介という男の一生に魅せられて 

長崎で生まれ、東京の大学に進学した横道世之介という青年が暮らした、とある1年間を描いた青春小説です。

世之介は決してすごい人ではなくて、欠点や困ったところもたくさんあるんですが、なぜかみんなに愛される良さがあります。読み終わった時には、私もすっかり世之介に魅せられていました。

嬉しいことに、「おかえり横道世之介」(https://amzn.to/3BZwWVg)「永遠と横道世之介 上」(https://amzn.to/41U1xyo)「永遠と横道世之介 下」(https://amzn.to/3Pexdqx)と続編が出ているので、世之介の人生をつまみ食いするかのように何度も覗き見できちゃいます。

一度読めば、あなたもきっと世之介のことが好きになるはず。

「マリアビートル」 伊坂幸太郎

殺し屋シリーズの中ではこれが一番好き! 

今年は伊坂幸太郎さんの殺し屋シリーズにも挑戦しました。中でも私は2作目の「マリアビートル」が一番印象に残っています。

東京から盛岡までの新幹線の車内で起こる殺人に次ぐ殺人。いつでも新幹線から降りられるはずなのに、なぜか盛岡まで運ばれてしまう不運な殺し屋。シリアスなのにコミカルという不思議な世界観に一気に引き込まれました。

殺し屋シリーズには、他に「グラスホッパー」(https://amzn.to/49Sq1db)「AX」(https://amzn.to/3W16Lo3)「777」(https://amzn.to/4fBkGYT)がありますが、「777」も「マリアビートル」と似た雰囲気で好きです。

ただ、このシリーズは好きだなと思ったキャラが高確率で死んでしまうんですよね…。それだけが悩みです…。

ちなみに、「マリアビートル」は「ブレット・トレイン」(https://amzn.to/4iRdSJF)というタイトルでハリウッド映画化されています。真田広之さんをはじめ、日系の俳優さんも何人か出ているので、気になる人は映画もぜひ。アメリカ人が考えた日本のイメージがちょっとズレていておもしろいです。

「底辺駐在員がアメリカで学んだ ギリギリ消耗しない生き方」 US生活&旅行

在米10年目のアラフォー駐在員が語るリアルなアメリカ生活 

アメリカで旅行業の仕事をしているアラフォー男性によるアメリカ駐在エッセイです。海外で働いている人というとキラキラした生活をイメージしがちですが、この人のアメリカ生活は想像以上に泥くさくておもしろかったです。

すっかりファンになり、読み終わった後は彼のYouTubeのチャンネル登録もしてしまいました。一旦YouTubeだけでも見てみてほしいです。おもしろいなと思ったら本の方も楽しめるはず。

最後に

今年もおもしろい本にたくさん出会えて楽しい1年になりました。来年も読書が楽しめる環境を維持できるよう、公私ともにがんばりたいです。もちろんnoteの更新も!

今回紹介した本は、AudibleやKindle Unlimitedでも読むことができます。どちらもスマホ1台で数十万~数百万冊を持ち歩けるので帰省のお供にもぴったり!無料体験や格安キャンペーンも開催されているので、年末年始の長期休暇中にお試ししてみてください~!

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