![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93870075/rectangle_large_type_2_86a67ded884f9463ede7f0a490c9c8e6.jpeg?width=1200)
多職種連携
障がい福祉の現場は(私が障がい分野しか知らないので他のことは語れませんが)程度の差や受け入れていている利用者さんの特性にもよりけりだとは思うけれど、基本的には多職種連携で成り立っているとは思う。
もちろん、中心となる職種に比重が傾いてしまうのはあることかもしれない。し、そうでなくとも声の大きい方、仕切りたがりの方がいるとそれに引っ張られてしまうことも多々ある。
それぞれが、やりたいこと、やるべきことの中でせめぎ合い、押し通し、場合によっては文句を言う。
職種によって領域が違う以上、それは仕方のないことかもしれない。
支援からしたらなんで今こんなことをしているのか、と思うし、看護からしたら今はそんなことできませんと思うし、リハからしたらなんで今できないのかと思うであろう。そこに他の職種まで混じったらばまだまだたくさんあるであろう。
それぞれが必要なことをするべく考えているだろうし、組み立てもしていると思う(そう思いたい)。だからこそ、なぜ、という疑問が湧いてもくるし、わかっていない、と怒りを見せる。
けれど、私は思う。それは、職種による問題ではないのであろう、と。
職種によって視点が違う以上、見えてくる世界は別物なのはあると思う、けれど、それを操るのはとどのつまり、人なのだ。
自分がやりたいこと、をただ押し切ろうとしているにすぎず、職種による専門的なアプローチなどおまけにすぎない。
ただ、自分がそう動きたいだけなのだ。
それは、周りを見ながら、流れを見ながら、利用者さんを見ながら専門的なアプローチができる方がいる分、顕著に表れているのに思う。そうした方々は、自分がやりたいこと、はもちろんありつつ、今の流れや利用者さんの状況を見て、それでいて他の方々と確認をし合いながら取り組んでくれる。それは支援だろうと看護だろうとリハだろうとその他様々な専門職であろうと、そんなふうに取り組める人たちがいる。まさしく、多職種連携であると思う。
そうでない方々はきっと、自分たちの立場をわかっていない、わかってくれない、と嘆いたり、怒ったりしているのであろう。けれど、それは裏を返せば、同じことではなかろうか? では、こちらの動きや立場はわかっていますか? と。
そんなこと言ったら堂々巡りである。私は大変だ、私はつらいんだ。子どもの喧嘩のようである。
どんな職種であろうとも、どんな役割があろうとも、必要なのは、利用者さんのためにどうするか、でなかろうか。
それは、自分たちの専門性を押しつけるためのものではない。あくまで、連携を図る上で基盤となる、土台となるものとして考えてほしい。
利用者さんのために、何ができるのか。
支援として、看護として、リハとして、はたまた相談かも、栄養かも、ドライバーかも、その他、さまざまな職種の方々。
そんなことを考えて、共有し、協力し合えたら、とてもよいケアとなると思う。
そんなことを思う、けれど、幾人かの人たちとしか、まだまだそんなことはできていない。
それでも、そんな連携が図れている人たちもいることは、すばらしいことなのだと、私は感じている。
いいなと思ったら応援しよう!
![ふみ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77885766/profile_525038203dbf1eb8d46e93141d145a1b.png?width=600&crop=1:1,smart)