拝啓 梨木香歩 様
初めて、あなたの小説を読んだときから、どのくらいの月日が経つでしょうか。小説、エッセイ、さまざまな作品を、読ませていただいております。
『西の魔女が死んだ』を読んでから、世界がまるで変わったかのような、思考の広がりが見えてきました。
魔女修行、意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力、生活をする、ということ。
私の中の魔女修行、それを意識していく中で、生きることそのものを、大切にしていられるような、そんな気持ちになります。
これまで、どれだけ、救われてきたでしょう。
立ち返る原点があるとするならば、私の中では確実に、それになる。
これからもきっと、何か、何か、不安なとき、うまくいかないとき、落ちてしまったとき、何もかも見失ってしまったとき、どんなときでも、これを思い出して、少しずつ、また、歩んでいけると、信じています。
生活のリズムも、この教えを参考に、継続して取り組めています。
本当に、ありがとうございます。
今でもこうして生きていられているのは、ひとえにその作品たち、その言葉たちに出会え、触れてきたからだと、感じます。
これからもどうぞ、すてきな作品たちを、すてきな言葉たちを、美しい自然の日々を、楽しみにしています。
名もなき、ひとりの、読者、より
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いつも、ありがとうございます。
何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。