ふみ

小説、詩、その他、文章や言葉などを書いていかれたら、と思っています。何か少しでも感じる…

ふみ

小説、詩、その他、文章や言葉などを書いていかれたら、と思っています。何か少しでも感じるものや引っかかるものが描けるようになりたいですね。よろしくお願いします。

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記事一覧

言葉を 探している

 言葉を 探している  わたしに 今 必要な  言葉を 探している  それは どんな ものだろう  誰か が 与えて くれるもの  世間 が 認めて くれるもの…

ふみ
13日前
67

常識や普通の中を

 あなたの かたる 常識も  あなたの かたる 普通も  それは どこから きたもの なのか  口々に そろえて かたる  それが まるで 正しい みたいに  …

ふみ
3週間前
62

できること なんて

 いま わたしが できること  それは きっと  祈りに ちかい かも しれない  いま わたしが できること  それは きっと  願いに ちかい かも しれな…

ふみ
3週間前
47

拝啓 梨木香歩 様

 初めて、あなたの小説を読んだときから、どのくらいの月日が経つでしょうか。小説、エッセイ、さまざまな作品を、読ませていただいております。 『西の魔女が死んだ』を…

ふみ
1か月前
57

感覚を呼び戻す / ⑥ウェハース

 あぁ、気がつけば、また、ここにいる。  薄らいでいく意識がかろうじて見せる、安らぎの場所。それはどこにあるのかはわからない。意識しようにも、はっきりとしない感…

ふみ
1か月前
53

紡がれるものは / 炭酸刺繍 盛夏編

 伝わるものは なんだろう  何が 伝わった のだろう  届いたものは 何?  届いたものは ある?  想いを 募り 時間を かけて  紡がれていく 想いが あ…

ふみ
1か月前
53

すべて つながっている

 すべては つながっている  人は みんな つながっている  とどまること なく  流れて いく もの  私の失態は あなたに つながり  あなたの失態は 私に…

ふみ
1か月前
62

ももまろさんへ 創作大賞感想

 このたびは、今回の創作大賞で書かせていただきました『糸』の感想をいただきまして、ありがとうございます。  とても、うれしく思います。  遅ればせながら、私も、…

ふみ
1か月前
33

糸 ~エピローグ~

 あれからもう、四年経つ。姉のいなくなったあの日から、もう。しみじみとそんなことを思いながら、色褪せていく姉の顔や声を鮮明に映し出そうとする。姉のことはとても印…

ふみ
1か月前
49

糸 ~お墓参り~

「さぁ、行きましょうか」  姉はそう言うと、涼しげな顔で外に出た。汗を拭う。私は空を見上げると、ためらいつつも一歩踏み出した。  日差しは、すべての生き物を殺し…

ふみ
2か月前
38

糸 ~雨~

「雨がすごいわねぇ」  窓に指を滑らせる所作に何とも言えないなまめかしさを感じながらそのつぶやきを聞いたのはもうかれこれ何分、何十分前のことだろう。部屋から眺め…

ふみ
2か月前
38

糸 ~姉~

「ねぇ、容子は幽霊がいるって信じてる?」  唐突に姉はそんなことを聞いてきた。何の前触れもなく、本当に突然。それまで何を話していたかなんて関係なく、ただその場に…

ふみ
2か月前
41

糸 ~プロローグ~

【あらすじ】 #オールカテゴリ部門    あのころ、私は中学生だった。  当時は、何もかも不思議だった。特に、姉のこと。  何を考えているのかわからなくて、何もかも…

ふみ
2か月前
43

そのときの想い

 下書きを見ていると、メモのように二言三言残されているものや本当に途中まで書かれているものなどなど、様々なものが残されている。  どうして、ここまで書いて、途中…

ふみ
2か月前
36

何をもとめている

 頭の中に 自然に 勝手に  流れてくる 音楽 や 旋律  頭の中に 自然に 勝手に  浮かびゆく 言葉 や 声色  あぁ わたしは なにを もとめている  無…

ふみ
2か月前
60

自分たちの心を守ってから

 心が元気であれば、それなりに大丈夫。  心が落ちついてれば、それなりに動ける。  心が無事であるのなら、それなりに対処できる。  心がしっかりしていれば、それな…

ふみ
2か月前
62
言葉を 探している

言葉を 探している

 言葉を 探している

 わたしに 今 必要な

 言葉を 探している

 それは どんな ものだろう

 誰か が 与えて くれるもの

 世間 が 認めて くれるもの

 知らない 誰かの 知っている 誰かの

 言葉 や 顔色 や 反応 や 感情

 そんな もの では なくて

 そんな こと では なくて

 わたしは 今 わたしが 必要な

 言葉を 探している

 人に 疲れ 人に 

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常識や普通の中を

常識や普通の中を

 あなたの かたる 常識も

 あなたの かたる 普通も

 それは どこから きたもの なのか

 口々に そろえて かたる

 それが まるで 正しい みたいに

 誰もが みんなで かたる

 それが まるで 正しい みたいに

 いつ どこから きたのか わからずに

 初めから 当たり前に 存在していたように

 あのとき おかしい ものが

 今では 正しい ものに なって

 あのと

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できること なんて

できること なんて

 いま わたしが できること

 それは きっと

 祈りに ちかい かも しれない

 いま わたしが できること

 それは きっと

 願いに ちかい かも しれない

 かたちに ならない もの

 かたちに できない もの

 めには うつらず みみに のこらず

 儚いように 大切なものみたいに

 美しいもの 綺麗なものみたいに

 信じて 疑わず 

 だれも なにも

 おもうこ

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拝啓 梨木香歩 様

拝啓 梨木香歩 様

 初めて、あなたの小説を読んだときから、どのくらいの月日が経つでしょうか。小説、エッセイ、さまざまな作品を、読ませていただいております。

『西の魔女が死んだ』を読んでから、世界がまるで変わったかのような、思考の広がりが見えてきました。

 魔女修行、意志の力、自分で決める力、自分で決めたことをやり遂げる力、生活をする、ということ。

 私の中の魔女修行、それを意識していく中で、生きることそのもの

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感覚を呼び戻す / ⑥ウェハース

感覚を呼び戻す / ⑥ウェハース

 あぁ、気がつけば、また、ここにいる。

 薄らいでいく意識がかろうじて見せる、安らぎの場所。それはどこにあるのかはわからない。意識しようにも、はっきりとしない感覚がすべてを鈍らせているような。突然、機能不全を起こしたみたいに麻痺した私の存在そのものが、どこか遠く、別のところ、それこそ、夢幻の地を訪れてでもいるのかも、しれない。

 あぁ、わたしは今、どこに、いるのだろう。

 ときおり、不安が波

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紡がれるものは / 炭酸刺繍 盛夏編

紡がれるものは / 炭酸刺繍 盛夏編

 伝わるものは なんだろう

 何が 伝わった のだろう

 届いたものは 何?
 届いたものは ある?

 想いを 募り 時間を かけて

 紡がれていく 想いが あるのなら
 紡がれていく 言葉が あるのなら

 あなたの 心に 描いた 糸は

 どんな 色を 灯すの だろう

 それが もしも

 うたかたに 溶けて しまうなら

 儚く 消えてしまう くらいなら

 勢いよく フレッシュに

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すべて つながっている

すべて つながっている

 すべては つながっている

 人は みんな つながっている

 とどまること なく

 流れて いく もの

 私の失態は あなたに つながり

 あなたの失態は 私に つながり

 だからこそ 助け合い 支え合い

 チームで みんなで 動いている

 それも わからず

 ひとり よがりに

 自分の 価値観 だけで

 自分の 優越感 だけで

 自分の 承認欲 だけで

 自分の 自尊心

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ももまろさんへ 創作大賞感想

ももまろさんへ 創作大賞感想

 このたびは、今回の創作大賞で書かせていただきました『糸』の感想をいただきまして、ありがとうございます。
 とても、うれしく思います。

 遅ればせながら、私も、それぞれの感想を書かせていただきたい、と思います。

 単なる感想で、本当に申し訳ないことではありますが……。

 どうぞ、よろしくお願い致します。

              ※

『夢見るようなあたたかな日々』
 それぞれの視点で進

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糸 ~エピローグ~

糸 ~エピローグ~

 あれからもう、四年経つ。姉のいなくなったあの日から、もう。しみじみとそんなことを思いながら、色褪せていく姉の顔や声を鮮明に映し出そうとする。姉のことはとても印象的で、いろんなことを覚えているけれども、それでも月日がぽろぽろと細かく抜け落としている。不規則に消えていく記憶たちはかえって全体をぼやけさせ、細部まではっきりとは思い出せない。

 最後に会話をしたのはどんなことだったろう。どれが、最後だ

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糸 ~お墓参り~

糸 ~お墓参り~

「さぁ、行きましょうか」

 姉はそう言うと、涼しげな顔で外に出た。汗を拭う。私は空を見上げると、ためらいつつも一歩踏み出した。

 日差しは、すべての生き物を殺したい、と願っているのかと思うほど、その身を熱く震わせていた。それでも姉はどこか楽しそうに、今に鼻歌でも歌いそうな様子で歩いていた。後姿からでも、容易にわかるほど。足の重い私とは違って軽やかに、顔を沈みがちな私とは違って上機嫌に、歩いてい

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糸 ~雨~

糸 ~雨~

「雨がすごいわねぇ」

 窓に指を滑らせる所作に何とも言えないなまめかしさを感じながらそのつぶやきを聞いたのはもうかれこれ何分、何十分前のことだろう。部屋から眺めていてさえ陰鬱を感じさせるあまたの糸に絡まれながら、当てもなく外を歩いている。いや、当てもないのは私だけかもしれない。

 足元どころか、衣服までもが雨色に染められていくようで、所在なさげに傘が電波を探し求めるように くるりくるり 動いて

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糸 ~姉~

糸 ~姉~

「ねぇ、容子は幽霊がいるって信じてる?」

 唐突に姉はそんなことを聞いてきた。何の前触れもなく、本当に突然。それまで何を話していたかなんて関係なく、ただその場にあるだけのよう。姉はいつもそうやって話しかけてくる。まるで突風のようだ、避けようもない。

 頭の中では、通り過ぎた姉の言葉を追いかけるように、再び声が聞こえてくる。改めて聞こえた質問の意図がわからず、立ち止まる。ひとまず避けようもない風

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糸 ~プロローグ~

糸 ~プロローグ~

【あらすじ】 #オールカテゴリ部門  
 あのころ、私は中学生だった。
 当時は、何もかも不思議だった。特に、姉のこと。
 何を考えているのかわからなくて、何もかもが不安だった。
 その夏、姉との、日々。
 姉を通して世界を見つめていても、わからないことばかりが増えていく。
 様々な糸――光、雨、蜘蛛、つながり、それは心や想いまで広がっていく。
 それは、本当に、私の思うものと、一緒なのかしら。
 

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そのときの想い

そのときの想い

 下書きを見ていると、メモのように二言三言残されているものや本当に途中まで書かれているものなどなど、様々なものが残されている。

 どうして、ここまで書いて、途中で辞めてしまったのだろう。
 どうして、そのあとこのまま放置して、残されてしまっているのだろう。

 それはどことなく、手紙のようにも思えるし、過去からの通信にも思える。けれど、それは中途半端な、もの。それでも、残しておきたかったに、違い

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何をもとめている

何をもとめている

 頭の中に 自然に 勝手に

 流れてくる 音楽 や 旋律

 頭の中に 自然に 勝手に

 浮かびゆく 言葉 や 声色

 あぁ わたしは なにを もとめている

 無意識に 何か 何 か

 それが わからない くらい

 心の奥底 で

 何か 何 か

 もとめている 欲している ものが

 あるのだ ろうか

 自然に 勝手に 流れて くる

 あふれて くる こぼれて くる

 想い 

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自分たちの心を守ってから

自分たちの心を守ってから

 心が元気であれば、それなりに大丈夫。
 心が落ちついてれば、それなりに動ける。
 心が無事であるのなら、それなりに対処できる。
 心がしっかりしていれば、それなりになんとかなる。

 そんなことを、感じる。

 様々、本当に、様々、いろんなことがあるのだけれど、それでも何とか乗り切れている。
 今の状態がよいものだとは思わない。
 回すだけの、ただ、何とか回しているだけの、現状。

 どうしても

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