【 ADHD治療薬を服用してみて * メチルフェニデート塩酸塩(コンサータ®︎編) 】
私は2021年9月からアトモキセチン(ストラテラ®︎)を服用し始めました。
1日量を40mgから開始して最大量の120mgまで増量。
増やすにつれてさまざまな効果を実感できるようになりました。
それについての記事がありますので、よろしければ合わせてご覧ください。
(※2023年4月23日投稿)
私は2022年の秋に通信制大学に入学しました。
平日は1日6時間、10時から17時まで在宅で仕事をしています。
障害や病気を開示して働いているとはいっても、仕事の量も質も会社の求める水準に達するものでなければなりません。
特例子会社は福祉事業所とは違います。
また慈善事業でもないので、甘えや手抜きは許されないのです。
そのため私は仕事が終わると同時にベッドへ倒れ込むような生活を送っていました。
当然ながら勉強はなかなか捗りません。
さらに体調不良が重なることで、ほとんど単位を取得できないまま1年生の後期が終わってしまいました。
私は幼い頃からずっと読書が好きでした。
3歳で文字を覚えてから、一人の時間はいつも本を読んでいたそうです。
父は朝早くから夜遅くまで働いていたので、私が会えるのは週末だけでした。
母は家にいましたが、一日中家事と内職に追われていました。
私には兄弟姉妹がいないので一緒に遊べる相手がいません。
そんな私にとって本は大切な友だちであり、唯一孤独を癒してくれる存在だったのだと思います。
私が初めて精神科を受診したのは19歳のときです。
主訴が対人不安だったので『対人恐怖症』(※現在の社会不安症)と診断されました。
その後うつ病の診断も受けています。
その年の5月から12月までの8か月間は病気の症状と薬の副作用に耐えながら、必死で通学していました。
抑うつ症状が顕著に現れ出した頃から、本を読むのが苦痛になってきました。
文章が頭に入らず、内容が理解できません。
何度同じ箇所を読み返しても、すぐに忘れてしまいます。
勉強をしようとテキストを開いてもなかなか読み進めることができず、落ち込むこともしばしばありました。
とにかく集中力を取り戻したい一心で、さまざまなツールを活用してよさそうな情報を探しました。
精神科の主治医にも相談して、ADHD治療薬をストラテラ®︎からコンサータ®︎に変更してみることになりました。
コンサータ®︎を処方された日の朝から服用を開始。
自分の状態をモニタリングしました。
するとストラテラ®︎との違いは初日から顕著に現れたのです。
ストラテラ®︎は緩やかに血中濃度が上がるので、効果を感じられるまでに1か月程度を要しました。
作用>副作用と感じられるようになったのも、ちょうどその時期です。
コンサータ®︎に関しては服用から数時間で効果が感じられました。
初回の服薬から3時間後、試しに読書をしてみたところ、すらすら読み進めることができたのです。
このときの感動は今も忘れられません。
今年の4月にコンサータ®︎処方が開始されてから、現在も最小量の18mg/日を毎日服用しています。
私はADHD治療薬を2剤服用しましたが、それぞれによさがあると感じています。
どちらも1剤ではカバーし切れない部分があるので、甲乙をつけることはできません。
今後どのようになるか分かりませんが、少しでも生きやすく生きられることを目標に、主治医およびほかの支援者の方々と相談しながら、調整していきたいと思っています。