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〈雑記〉 セブ島で逢ったアイリッシュのおじいちゃん
2023年7月
セブ島でポーカーしてて何度か同卓したアイリッシュのおじいちゃんがいた。
年齢は70超えている位で髪は白い。もちろん英語で会話するんだけどアイリッシュ訛なんでちょっとわからりづらい。いまはリタイア後の余生を楽しみにセブに滞在してる感じで退職するまではでもプログラマーしてたらしい。40代以下のプログラマーはゴロゴロいるけどこの年代のプログラマーは貴重だ。恐らく今では使わないレガシーな言語を扱ってたんだろう。息子さんもプログラマーしてると言っていた。
おじいちゃんも50-100phpを打ってたので同卓する機会は多かった。よく居る、おしゃべりなおじいちゃんって感じだったけど、話してる感じ普通の人よりはだいぶ頭良さそうだ。
おれ「日本人はセブ島に英語学びに来るんだよ」
じじ「は?、日本人はフィリピン人から英語学ぶんか?w」
(英語は英国発祥なんでね。その気持はわかるw)
とか、
僕がハンドについてブツブツ独り言を言っていたら、
「僕の経験上、独り言を言うのは記憶に残りやすいからとても良いことだ」
などなど
まあ、ポーカーの話しや、僕の身の上話やら、まあ色々話した。
一番印象に残った会話は
40代半ば頃に奥さんに交通事故で先立たれたらしくて、なかなか立ち直れなくて、それを乗り越えるのは非常に大変だった言って事。
その時の表現は今でも耳の奥に残っていて
「It was really hard to move on」
文字にしてしまうとなんの変哲もない表現だけど、彼の放った一言には
そのとても辛い時期を思い出すのと、立ち直れなくてはいけないのになかなか立ち直れない自分との葛藤と、恐らく短くは無い期間気持ちを切り替えられなかった事など、僕が想像出来ないことも含有した、とてもとても沢山の彼の思いが詰まった一言だった。
もう何十年も経っているのにあえてその話出すのだから、人生の中でインパクトの大きい事柄だったことには間違いない。
「その後は特に再婚もしなかったけど、まあそれなりに楽しく過ごしてるよ。」
と続けてそのトピックは終わり、僕らは次の話題に移った。
おしまい