明日のためではなくて、もっともっと先のために。

土曜日の少年野球大会が不甲斐ない結果に終わり、悔し涙を流した次男。

彼は、自分の実力不足を認め、野球ノートに反省とこれからの練習計画を書いた。少しずつでも、しっかりと力を付け、安定的に結果が出せるように頑張ると。

翌日の日曜日も試合はあったが、私としては、前日と同様、悔しい思いをし、「野球は甘くない」と再認識して、自主練に励むようになることを願いながら、その試合に向かった。

前日は慣れないキャッチャーを務めたが、日曜日は先発ピッチャーとしてマウンドに上がった。

ホームグラウンドでの練習試合ということでリラックス出来ているようだ。コントロールを意識したピッチング。それなりに打たれもしたし、相手のエラーで失点も許したが、フォアボールを出さなかったのは大きな収穫だった。ゆっくりのフォームからストライクを入れに行く球と、速球を使い分けるような、成長をうかがわせる場面もあった。前日の失敗は引きずっていないようだった。

もちろん親としては毎日毎日大活躍する姿は見たいものの、せっかく悔しい想いを経て、奮起し始めたから、前日同様に悔しい思いをすることも悪くない、と思っていた。

思っていた。


思っていたのだが。


一打席目。

彼が放ったその打球は、ライト側、場外の木々の中に消えていった。文句無しの特大ホームラン。チームにとっても自身にとっても今シーズン初のホームラン。二打席目もいい当たり。三打席目も、あと30センチでホームランという大きな当たり。

出来すぎだ。


いや、でも、ただただ嬉しかった。

手前のことで一喜一憂したくなかったんだけどなぁ。

ただね、やっぱり。ホームグラウンドだし、練習試合だしね。ホームではない球場で、緊張感のある公式戦で力が出せるか。そこが課題だから。

でも、嬉しかった。

ありがとう。土曜日の公式戦まで、また頑張ろう。




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なさじ
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