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「いい目ばかりの日が続けばいい」なんて思っていたけれど、もしかしたら、そうではないかもしれない。
なんだかわからないけれど、立て続けに上手くいく日もあれば、立て続けに上手くいかない日もある。
どちらかと言うと、「いい目ばかりの日が続けばいい」なんて思っていたけれど、もしかしたら、そうでもないかもしれない。
小学五年生の息子は、少年野球チームに所属していて、最近はピッチャーをすることが多い。昨秋ぐらいから球の威力が増してきていて、指導者や保護者たちから期待の目を向けられることが多くなった。五年生だが、少しずつ自分がチームを引っ張っていくんだという意識も芽生え始めている。
そんな楽しみなシーズンが、ついに開幕となり、はじめの週にあった練習試合二試合では、相手打線を見事に抑えて見せた。
そして今週。
今シーズンはじめての公式戦。相手は強豪だったが二回まではランナーは出すものの、何とかしのいで2-0でリード。
しかしそこから、ストライクが入らなくなる。三者連続でフォアボールのランナーを出し満塁。満塁からセンターフライに打ち取ったかに見えたがセンターが取れず、同点。その後もストライクが入らず、フォアボールでランナーを貯めて、スクイズで逆転を許した。その裏、追い付いたものの、息子は引き続きコントロールに苦しみ、なかなかストライクが入らない。またフォアボールでランナーを貯めて勝ち越され、敗退となった。
そして翌日の日曜日にあった練習試合でも、同じようにフォアボールを重ね、三回を投げて11失点。
指導者からも厳しい言葉を浴びせられることとなった。
帰り道、「自分はまだまだだ」と彼は言った。
立て続けに上手くいく日もあれば、立て続けに上手くいかない日もある。
上手くいく日だったら、土曜日の一回戦も、日曜日の練習試合も勝っていたのかもしれない。
でも、これで目が覚めて、奮起して、努力の糧になるのなら、こんな日も良いと思える。運まかせじゃなくて、上手くいかない日でもそれなりに結果が出せる実力を、つけていくしかない。
彼は奮起し、私と二人、朝5時からの朝練を始めた。
昨日、夕飯のとき、
「もうあんな想いはしなくないよね」と言ったら
思い出して彼は泣き出した。
涙を拭きながら、こう言った。
「自分のせいで負けたから。がんばる。」
この悔しさをバネに彼は絶対に強くなる。
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