第1回ごきげんようCUPのつくりかた

12月29日に行われたクリスタルコンフリクト初・中級者向け大会「第1回ごきげんようCUP」の運営・大会進行について、今後のために記憶があるうちに自分の反省も含めて書き残しておこうという記事です。

まずはお前何者やねん問題を解決しておきたい

先日ごきげんようCUP事務局のアカウントからこちらの記事を書いたのですが、自分で読み返してて「待て待て、そもそもお前は誰やねん…」となりましたのでこの記事は今更ながら自己紹介からやっておきたいと思います。

改めまして、今回ごきげんようCUP運営を担当しました成瀬と申します。
本業は配信やイベント等の制作・演出で、現在はフリーランスで活動しております。なおアカウント名の成瀬工房は屋号です。

山口さんとは私が某プラットフォームの会社員だったころ、たびたび番組MCを依頼していた間柄です。日頃から山口さんが出演している番組をよくご覧になっている方は一度ぐらいは私が担当した番組をご覧になったことがあるかもしれません・・・

本格的な大会運営は今回が初めての経験となります。実は昨年、真剣にeスポーツやってみたいと思って思い切ってとある小さなeスポーツ制作会社に転職をしたんですけども、いくつかの大会制作を経験するなかで「いや・・・これ別に考えれば自分で出来るんじゃね?」となってしまい、たったの3ケ月で退職し、フリーランスとなりました。というのが昨年10月の話。その会社でもポジションとしては配信Dでしたので大会運営・進行部分に関してはほぼノータッチでしたが、自分で言うのもなんですが見て盗むのは割と上手いタイプなので、記憶が新しいうちに自分の手で大会運営をやってみたいと思っていたところ山口さんが連絡くれたことで「ごきげんようCUP」は動き始めたのであった・・・何事もつぶやいてみるもんだな・・・・

事前準備

ここからは事前の準備についてになりますが、これについては大会の形ごとに必要なものは異なると思うのでざっくりと触れることにします。

大会概要の決定

まずは一体どんな大会にするのかを山口さんと話し合ってテキストにまとめました。おおよそ書いてあることをまとめるとこんな感じ。

  • ルール

  • 参加募集の方法

  • 当日の運営の方法

  • 当日までのスケジュールとタスク

ツールの決定

オンラインの大会となりますので具体的に上記の内容を実現するにはツールが必要です。tonamelstart.GGなどの大会プラットフォームを使うことも考えましたがソロで募集してこちらでチームアレンジを行うという都合上オペレーションが逆に複雑化する気がしたのでGoogle Formで募集してDiscordで運営するという方針としました。
必要なのは紙とペン、シンプルに勝るものなし。

告知

さて、これが決まったとして黙っていても人は集まらない、ということで告知をする必要があります。
まずは上記で作ったテキストを整理して参加規約という形でnoteに公開しました。これもwebサイトを作ることも検討に上がりましたが、わざわざwebサイト作るのはお金もかかるしめんどくさいよなぁ・・・ということでnoteを使用する方針となりました。
文字の色変更と表の挿入ができたら言うことなしなんだけど、逆に言えばほかに文句もない、ありがとうnote

参加規約を作るうえではpanke杯LBTV杯を参考にさせていただきました。私が言うのもおかしいと思うけど偉大な先人は真似するが吉。

Discordに係る準備作業

ここまで来たら、あとは人が集れば当日大会を行うのみです。
ごきげんようCUPについては本番までに、

  • Discordサーバーの構築

  • 応募情報に基づいてチームの仮組み

  • 当選者の発表・Discordへの招待

  • 欠員を受けてチームの再調整

  • チーム発表

他にも問い合わせのメール対応など様々な準備がありましたが、細かい話になるので割愛させていただき、Discordにかかる部分のみ書きたいと思います。ただし細かい操作とかまでは書きませんので分からないことは各自ググるなりDiscordに問い合わせるなりしてもろて・・・。

サーバーの構成

ごきげんようCUPのサーバー構成は細かいところ一部省略しておりますが凡そこんな感じでした。

  • 運営より(使用可能ロール:全員)

    • 入室・挨拶の部屋

    • 運営よりお知らせ

    • 運営への問い合わせ

  • 運営専用(使用可能ロール:運営・実況解説)

    • ※運営の連絡用につき細かい内容は割愛

  • TEAM1(使用可能ロール:Team1・運営)

    • テキストチャット

    • ボイスチャット

  • TEAM2(使用可能ロール:Team2・運営)

    • テキストチャット

    • ボイスチャット

  • TEAM3(使用可能ロール:Team3・運営)

    • テキストチャット

    • ボイスチャット

  • TEAM4(使用可能ロール:Team4・運営)

    • テキストチャット

    • ボイスチャット

  • TEAM5(使用可能ロール:Team5・運営)

    • テキストチャット

    • ボイスチャット

ちなみに私がどういう構成で組むべきか考えてるうちに山口さんがこの形でペロッと作ってくれて「なんでこの人そんなことできてしまうん・・・!?」ってなりました。閑話休題。

サーバーへの招待

12月24日、当選発表とともにごきげんようCUPのDiscordアカウントから応募情報に基づきフレンド申請を行いました。

一部プレイヤーがDiscordの設定でフレンド申請を受け付けない設定になっていたり、コピペミスなのかそもそもIDが間違っていて申請できない状況がありましたがこれは山口さんのtwitterやnoteでの呼びかけにより最終的に当選者全員へフレンド申請することが出来ました。
この辺は参加規約にも細かく注意書きを入れておくと親切かもしれません。

フレンド申請が承認されたらまずはサーバーへの招待を送ります。
それが承認されたのを確認したら運営のしやすさを考慮して応募情報にもとづいてニックネームをキャラクターの名前に変更していきました。
なお、この時点では参加者にはロールの付与を行っていません。

チーム発表とロール付与

大会の前日、Discord内でチーム発表を行うとともに全プレイヤーへのロール付与を行いました。

これについては特に特筆すべきことはありませんが、プレイヤーへのロール付与後、なぜか「運営からのお知らせ」「各チームのボイスチャット」が一部のプレイヤーから見れなくなる不具合が発生しました。権限の確認など試行錯誤しましたが、最終的に当該の部屋をすべて作り直して対応しました。Discordくん頼むよマジで・・・。

当日の運営の動き

当日の私の動きはざっくり下記のような感じでした。

  • モデレーター

  • ゲーム内の進行

  • 集計

  • Discord内での進行

タイムラインで細かく示すとこんな感じ。

仕事でもオペレーションに無理のないように気を付けているのですが、自分の作業量が無茶なことを見落としがち。まさに灯台下暗しで草。
大会側でなにもなかったのでなんとかスムーズにいきましたが何かトラブルが起こってたら全身から血を噴き出して死ぬパターンのやつですね・・・マジでトラブルなくてよかった・・・唯一起こったトラブルは1度目の休憩で打合せのためボイスチャットに入ったところ突然Discordが大会前まで認識していたマイクを認識しなくなったことぐらいですかね・・・1回目の休憩が伸びたのは私のせいです。ほんとDiscordくんさぁ・・・

雑談はこれぐらいにして、ここからはさらに細かく見ていきます。

ゲーム内での進行

・MC・実況解説とパーティを組む
配信でトークをしながらパーティ募集を探すのは手間となりますので、パーティ募集を作成する人が観戦に参加する必要のあるメンバーとあらかじめパーティを組んでおくとスムーズです。これは当日山口さんに言われて慌てて追加しましたが、メンバーが一か所に集まっていればそんなに大変な作業ではないです。

・パーティ募集を作成
細かい設定に関しては大会ごとに異なると思いますので省略します。今回は自由コメントのところに「ごきげんようCUP 第〇試合 アストラ側〇〇 VS アンブラ側〇〇」というような形で記載しました。プライベート募集にしてパスワードを設定するのを忘れずに。

・全員揃ったらパーティ募集を終了
パーティメンバーが揃ったらアストラ側・アンブラ側それぞれメンバーが間違って入っていないか確認します。アストラ側アンブラ側が入れ替わっていると画面上部の画面表示が一致しない不具合が発生しますし、大会進行フローによっては間違って違うチームが入ってくる不具合が発生する可能性もあります。
ちなみに今回は参加者が事前にチームでパーティを組んでくれていたようでパーティ募集も滅茶苦茶スムーズでした。

画面表示

・レディチェック
パーティ募集を閉じ終わったらレディチェックを行いました。
今回はレディチェックが完了したのちのジョブ変更は禁止としました。

・コンテンツファインダーで試合開始
あとはタイミングでコンテンツファインダーから参加するのみです。
なおカスタムマッチの場合この際に「キット」「ギミック」のチェックボックスが表示されます。事前に山口さんからレクチャーを受けてましたので大丈夫でしたがこれははっきり言って初見ガー不ですのでご注意ください。なお「キット」は「回復キット」、「ギミック」は「ステージギミック」のことです。今回は通常通り「両方あり」を選択して開始しました。こんなところまで設定できるの芸が細かい。さっすが俺たちのスクエニ。でもこれパーティー募集の時に設定出来たらよりいいと思うけどね・・・。

・試合結果のスクリーンショット
試合が終わったら集計のため、結果画面をスクリーンショットします。
これに関しては集計のところで改めて詳しく説明します。

・パーティの解散
フィールドに戻ったらパーティを解散します。
これを行わずにパーティ募集を立ててしまうと募集ロールに前のパーティの情報が残ってしまい、前のパーティと同じジョブ編成でないとパーティに参加できないという状況になってしまいます。

ほかゲーム内での動きとしては今回は優勝賞品がギフト可能なモグステ商品となっておりました。ギフトを送るためには事前にFF14内でフレンドしておく必要がありましたので、解散前に優勝チームのメンバーへフレンド申請を行いました。

Discord内の進行

・パスワードをチームチャットに共有
パーティ募集を開始したら「パーティ募集を開始しました。パスワードは〇〇〇〇です。」という形で次の試合の各チームのチャットに貼り付けました。各チームのチャットはロール権限でほかのチームから見えませんので、こちらが間違わない限り別のチームがパーティ募集に参加してくることはありません。

・次の試合の案内をチームチャットに送る
試合が開始したら次の試合のチームに準備を促すために「このあとは第〇試合、アストラ側〇〇VSアンブラ側〇〇です。準備をお願いします」という形で上記同様各チームのチャットに案内を送りました。おそらく各プレイヤーがマッチスケジュールを把握できていれば不要な段取りといえますが、スムーズな進行のためやっておくに越したことはないでしょう

なおDiscordへ送る文言に関しては、事前にテキストを用意しておき、当日は基本的にコピペで進行できるように準備しておきました。

集計

勝敗の集計に関してはスクリーンショットをもとに事前に作成した集計シートに反映していくのみです。

スクリーンショットは再チェックなどの際に混乱しないよう集計に移る前に「第〇試合」の形にリネームし、フォルダに移しました。
なお今回スクリーンショットはセルフチェックを行ってもらうため私だけでなく全プレイヤーにスクリーンショットの撮影をお願いしました。

集計シートについてはこんな感じで用意していました。

下の表に各試合の結果を反映していくと上の表に合算された数字が反映されるように関数を仕込んでいます。関数仕込むのが面倒であれば電卓叩くなりして直接編集で良いでしょう。なお私は〇×は別に手打ちでいいやと手を抜きましたが、案の定〇×の表記でミスったので出来る限り関数を使うのが良いと思います・・・。

放送で使用していたリーグ表はGoogle Slideへ上記のGoogle Sheetをリンクして貼り付けています。

こうすることによりSheetを編集したのち、Slideを開いて「更新」をクリックするとSheetの編集内容がSlideに反映されます。

右上の更新をクリック

プロの現場だと最近はvMixのGTtitle等の活用も増えていますが、今回は山口さんと私がそれぞれ自宅からリモートで作業している都合上この方式をとりました。正直初めてこの方式をとりましたが正直GTtitleよりも仕込みは楽だしシンプルな物なら現場でもこれでよくねぇか?と思いました。

休憩の際にはSlideの画像を書き出して全体チャットに共有しプレイヤーによるセルフチェックを行ってもらうとともに、こちらでも再チェックを行いました。

一点ここで反省ですが、今回ルールでタイブレークを①クリスタル移送合計②KO数③直接対決の結果という形で構えておりましたが、凡そ①クリスタル移送合計で差が出ると思われるので②KO数は不要だったかなと思いました。これをなくすことで集計作業も多少軽減できると思います。

モデレーター

これに関してはタイムライン見ていただけばわかりますがあまりやる余裕がありませんでした。
具体的にやったのはオープニングとエンディングで山口さんから依頼のあったリンクの掲出ぐらいです。
より規模が大きくなると変なコメントやbotが湧くことも多くなりますので、今後はこちらにも意識を割けるように考えないといけないかなと思います。

まとめ

割とざっくり書いたつもりでしたが気づけば6000字に迫る内容となってしまいました。学生時代でもここまでの作文した覚えがありません・・・。
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

しかしながら自分で読み返してみても当日の動きの部分に関しては割としっかりマニュアル化できているのではないかと思いましたので、今後また「ごきげんようCUP」が行われることがあればこれをマニュアルに上手く分業できるといいなと考えております。

次回は果たして行われるのか?それすらまだわからない状況ではございますが、今後も「ごきげんようCUP」をよろしくお願いします。








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