ライフプランを作ってみませんか?
皆様は「ライフプラン」という言葉をご存知でしょうか。
たとえば、将来的に起こる結婚や出産、家の購入、子どもの進学などのイベントを想定して、そのときに必要となる資金を予測するなど、具体的な計画を形にしたものです。
ライフプランとはいわば「人生の計画書」なのです。
ライフプランがあることで、人生において重要なイベントの時期が来るときに備え、余裕を持ってお金の準備ができるというメリットがあります。
では実際にどんな方がライフプランを作成したのでしょうか。私が携わったお客様で、ライフプランを作成してみたお客様の事例をご紹介します。
作成例①今後の養育費はいくら必要?
事業が安定してきて1年間の収支は何となく予測できるが、自分の家計の財産を全て把握できていない状態。そんな中、子供が4人いるが今後の養育費をいくら準備しておけば良いか目安を知りたい。
また、年に1度は家族旅行へ行きたいし、車も数年に1度買い替えたい。老後は施設に入って子供に迷惑をかけないようにしたい。
そんな希望を叶えるためには、あとどのくらい稼げば家族も自分もゆとりのある生活ができるのか?
アプローチ
<財産の確認と整理>
NISA・iDeCo・その他保有している金融資産の確認
現在行っている事業以外の収入はあるのか
奥様のお給料の確認 等
<支出の確認と整理>
お子様4人それぞれの将来の夢は?
私立の学校or県立の学校に通ったときの相場を大学まで想定 (医師または歯科医師を目指すという場合は、医学部または歯学部の相場を調べます)
車はどのくらいの値段のものを何年に1回買い替えたいのか?お子様の独立後もその相場の車を買うのか?
<夢プランの確認>
年に1回は家族全員で海外旅行へ行きたい。 →事業主・奥様・お子様6人で海外旅行に行ったときの相場を調査。
事業引退後は利便性の良い場所のマンションを購入したい。 →お子様の独立後は現在の自宅を売却し、マンション購入を検討。マンション相場の調査。
老後は夫婦で高級施設に入居したい。 →住まい周辺の施設で、高級老人施設などの入居費用相場を調査。
夢プランが壮大でも、ある程度の予測を立てて情報を収集すれば相場が見えてきます。
作成してお見せしたところ「夢を実現するにはもっと頑張らなければ」と意気込んでおいででした。
作成例②事業主が倒れた!老後資金は足りるのか
事業主が突然病気になってしまった。
事業を辞めるとなった場合、従業員さんの退職金などを出したり、事業主の医療費・介護費用などを出したりすると今の財産で夫婦二人、何年暮らすことができるのか。
また、細々と事業をしていった場合はどのくらいまで自分たちの生活が持ちそうか教えてほしい。
アプローチ
<全体的な確認>
仮に病気前の売り上げから30%減収した場合、年間収支はどうなるのか
現状の事業用、個人用あわせて保有している金融資産の把握(主に現預金残高)。
<支出の確認>
医療費負担を抑えるために、障害者手帳などは発行できるのか。少しでも安くできる方法はないか
事業での借入金・住宅ローンなどはどのくらい残っていて、返済はいつまで続く予定なのか。
経費などで減らせそうなものはないか(事業分の水道光熱費・リースの解約など)。
事業主の世代にあった平均家計支出から必要生活費を算出。
<収入の確認>
入っている生命保険などで解約する・又は申請するものはないか
小規模企業共済・NISAなどに加入していれば解約を検討。
年金受給可能金額の確認。
これらの情報をもとにライフプランを作成したところ、現状が可視化できて参考になったと喜んでいただけました。
「事業の所得」は把握しているけれど、「自分自身の財産」がどれほどあるのかは把握していないという方は割と多い気がします。
ライフプランは「何となく」を「明確」にしてくれます。ライフプランの大きな役割の一つは「安心材料」だと私は思います。
本当に今のままやっていけるのか、自分はあとどのくらい仕事を頑張るのか「事業と家計を合わせた収支」を足し合わせたとき、どのくらいの余裕があるのか見ることができるというのは今後の見通しを立てるのに非常に有効だと思います。
しかし、ライフプランって難しそう・・・。正直面倒臭い・・・。といったお考えの方もいらっしゃると思いますが、ご安心ください。
成迫会計ではライフプランを初回お試し無料で作成しております。
簡易的なものになりますが計画を作成した次年度から99歳になるまで、自分の所得がどのくらいあり、イベントがあるごとにいくら出ていくのか、その時に税金はどのくらいかかるのか、ある程度の予測ができます。
もっと詳しく知りたいという方は弊社のファイナンシャルプランナーをお連れして具体的なものも作ることができます。ぜひ監査担当にお声がけください。
執筆担当者
医療・福祉事業部 西山夏希