見出し画像

<電気料金について その1>電気料金ってどうやって決まるの?

電気は毎日使っているものの「どうやって金額が決まるのか?」「高くなったり安くなったりと変動はするけど」といった電気料金について、今回は法人の電気料金の決まり方を簡単に解説していきます。


法人の電気料金契約は以下の3つの料金によって構成されております。

電気料金=基本料金(基本料金単価×契約電力×力率割引・割増)+電力量料金(電力料金単価×使用電力量×燃料費調整額)+再生可能エネルギー発電促進賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金単価×力率割引・割増)

【1】基本料金

基本料金単価

金額は契約によって異なります。

基本的には、基本料金単価が安い代わりに電力量料金単価が高いパターン(たくさん使えば使うほど高くなる)か、その逆になります。

契約電力

契約電力が500kW未満の場合、実量制という契約方式となります。直近1年以内の中で最も使用電力が多かった時の電力量をもとに決定されます。

これは、いざという時に電力が足りなくなってしまった!という事を防ぐためです。

力率割引割増し

ざっくりというと、効率よく電気を使用すると安くなります。

【2】電力量料金

燃料費調整額

原油・LNG(液化天然ガス)・石炭といった火力発電の燃料価格の変動に合わせて増減します。安くなったときは電力量料金の値引き補正がかかります。

【3】再生可能エネルギー発電促進賦課金

一般家庭等の屋根に置いてある太陽光パネルなどで発電した電気を電力会社が買い取るための費用として、全電力会社の料金に含まれております。

制度の概要|FIT・FIP制度|固定価格買取制度とは
引用|経済産業省 資源エネルギー庁「制度の概要|FIT・FIP制度|固定価格買取制度とは」

単価は経済産業省が1年ごとに決定し、全ての電気事業者が負担します。【1】【2】と異なり、どの電力会社と契約しても同じ金額がかかります。


電力会社によって計算式は異なりますが、概ねこのように電気料金は構成されております。

次回は新電力会社と大手電力会社の計算方法の違いや、金額が安くなったり高くなったりする理由について説明します!

また、弊社では高圧、特別高圧といって、大きな電力を使っている事業者向けに電気料金の見直しの提案が出来ます。

昨今の電気料金高騰に伴い、経営に大きなインパクトを与えています。経営施策の一手として電気料金の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。


執筆担当
長野事業部 林 拓弥