「時流を見極める」従其所刻者入水求之
其の刻みし所の者従り水に入りて之を求む
―従其所刻者入水求之―
[原文](呂氏春秋)
従其所刻者入水求之。
[書き下し文]
其の刻みし所の者従(よ)り水に入りて之(これ)を求む。
[原文の語訳]
舟に刻んだ目印のところから水に入って剣を探す。
[解釈]
「刻舟求剣(こくしゅうきゅうけん)」の由来です。舟は水に流されているのに、舟に目印を付けて落とした剣を探すために潜るということです。
時勢は流れているのに古い考えや習わしに固執するということです。
良い意味で流されないような軸のはともかく、そもそも軸自体がずれてしまってはいけませんね。
周囲から時代遅れだとか時代錯誤といわれてしまうようなトップや組織では孤立してしまいます。
古い参考書や問題集を学習したとしても、内容が改訂されていたり違う解釈や正答になっていたりすることもあります。
歴史でも自分たちの頃と今の子どもたちが学んでいる内容では年号や人物画が修正されていることが時折話題になります。
時勢や時流を見極め、いま何が求められているのか、自分にとって何が必要なのかを日頃から確認する意識付けをしたいですね。