「素直な気持ちで相手の懐に飛び込む」推赤心置人腹中
赤心を推して人の腹中に置く
―推赤心置人腹中―
[原文](後漢書 光武紀)
推赤心置人腹中。
[書き下し文]
赤心を推して人の腹中に置く。
[原文の語訳]
偽りのない心を捧げ、人を信じて疑わない。
[解釈]
降伏するものは必ず助けるという自身の方針を敵陣内を防具をつけずに巡回することで身をもって示したことで、疑心暗鬼だった相手を安心、心服させたという話。
「腹を割って話す」ことで、誤解もとけて思いを共有することも可能になるのです。
相手を思う気持ちは伝染し、相手を感化させることもできるのです。ただ、人を信じて疑わな素直さや実直さは、度を越してしまうと今度は危険性も出てきます。
企業でも親会社や買収元、取引先からやってきた新たな上司やは、ちょうどこういった状況になりそうです。また経営不振の企業にやってくる経営コンサルタントといった再生家も、受け入れる社員からすれば疑心暗鬼でしょう。まずやってきた人は両者が打ち解けるために試行錯誤するのです。
できる人は常に現場に足を運び話をし、相手の考えに耳を傾けることで不満や不安点を洗い出しをし、改善することで信用と信頼を得るといいます。