【映画感想135】ミークス・カットオフ/ケリー・ライカート(2010)
あらすじ
1845年のオレゴンで、広大な砂漠を西部へと向かう白人の三家族。近道を知っているという案内人のミークを雇うが、目的地に近づく様子はない。徐々に減っていく水、蓄積する疲労に不信感が募っていき……。
感想(ネタばれあり)
ケリー•ライカートが描く西部開拓劇。
他作品の例に漏れず、カメラを向けるのはどこにでもいそうな普通の家族たちです。
水が無くなっていく恐怖や焦りだけでなく、
冒頭の何気ない無言のやりとりなどでうっすら死が背後に迫る中で日常を保ち続けようとするような姿が生々しく感じました。
で、ラストは流石に「ここで終わるの!?」と思ってしまいました。笑
観終わった後、こんな状況になったごく普通の人々がフィルムの外側に何人もいたんだろうなと思うと独特の後味と余韻が残りました。
個人的な考察ですが、あのインディアンも水場を知らないんじゃないかなと思っています。
なんらかの理由で部族から離れてしまって、
帰り道がわからないとか。
同じ状況で自分だったら正気でいられるだろうか…。