自分の仕事に美しさと変態性を見出すとき。
ああ、美しいな。
ものづくりを仕事にしていると、そう思う瞬間がふいに訪れることがある。
それは、個展に向けて一点ものの大物を作っているときでも、新しい作品を試しているときでもなく、これまで100個、1000個(もしかしたら10,000個)は作っているであろう、いつも通りのマグカップを挽いているとき、その並んだ姿を見たときなんかにふと訪れる。
一つ挽き終えて、板と粘土の隙間に糸を入れて切り離し、ろくろから板を外して、それをテーブルに乗せるべく振り返る。
その瞬間に、それま