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はじめまして、陶芸家の八代成実です。

こんにちは、こんばんは、おはようございます!
陶芸家の八代成実(やしろなるみ)です。

何かしらの経緯でこのnoteに辿りついてくださりありがとうございます。
はじめましての方へ、自己紹介です。

私は埼玉県出身の陶芸家です。
陶芸家といっても、山に篭って頭に手ぬぐい巻いて作務衣着て、でっかい壺とかオブジェを作って「こんなんちがーーうっ!」て叩き割っているわけではなく(あの陶芸家のイメージってどこからきてるの?笑)、東京都世田谷区のアトリエで、普段使いできる食器や花器、たまにランプシェードやキャンドルホルダーなどのインテリアを作っています。

↓こんなかんじ

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元々はサラリーマンだったのですが、「仕事=お金をもらうためのもの」という考えで働いていたことが私には合っていなかったと気づき、自分が楽しいと思えるもの、真剣に向き合えるものを仕事にしたいと思い、2014年の秋に退職しました。

そのときたまたま近くにあったのが陶芸だったので、退職してから陶芸を学びました。(そのへんの詳しい経緯はこちらに書いています。

陶芸アトリエのお手伝いをしたり、師匠の下で陶芸を教わった後、2018年に自身のアトリエを構えて独立します。年に2、3回の個展や百貨店等のイベントで器を展示販売し、常設で作品を置いていただいているお店も各地に増えました。最近ではオンラインショップも開設し、受注制作の予約販売というかたちを用いて、多くの方に作品を手にとっていただいています。

と、ここまでの経緯をざっと書くと、めちゃくちゃ順調じゃん!すごいじゃん!て見えるかもしれないのですが、なんというかまあ〜〜〜陶芸で食ってく、フリーランスでやってくってのは大変だよね!!!ってのが正直なところです。

美味しいごはんを食べれるし、カフェにも行けるし好きな服も着ているけど、来月の家賃が払えるのか、毎月不安です。通帳の残高が小学生のお小遣いみたいな額になって「あっぶねえ〜〜〜」ってギリギリ状態で切り抜けることもしばしばあります。

だけども(意外なことに)、会社を辞めなければよかったな〜とか、サラリーマンに戻りたいな〜と思うことはこれっぽちもありません。

自分が良いと思うものを表現するのは楽しいし、それが誰かに届いたとき、思いが伝わったときの喜びはとてつもなく大きく、私を支えてくれています。

作品をつくること、届けることに対してあれこれ悩みは尽きませんが、あーだこーだ唸りながら、楽しく健やかに制作を続けています。

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私は絵が描けません。
細かな模様を刻んだり、装飾を施す作業も特段楽しいとは思えません。

なので作品は至ってシンプルです。
作為が入り込み過ぎない、そぎ落とされた美しさ。
そういうものに惹かれます。

そして私が陶芸に魅せられた部分の一つ、「釉薬」という、器に色をつけるための薬です。数パーセントの単位で配合を変えたり、材料を試したりすることで無限とも言える色味が表現できます。そのくせ最後は窯に入れて、熱の力による化学変化に委ねるので、意図した通り100%同じものが毎回焼きあがることはありません。

そんな不完全なところ、自分の力が及びきらないところが陶芸の魅力だなと感じているので、シンプルなかたちとちょっと面白い釉薬を追求し、かたちにしています。

陶芸とか別に詳しく知らないよって人が、インテリアショップでなんとなく「いいな」と思って手にとってくれるとか、疲れて帰ってきて今日はコンビニ弁当とお惣菜だけど、お皿に盛りつけるだけで気持ちが少し潤うよね、とか。そういうことが理想です。

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陶芸家ってどんなイメージなんだろう。
やっぱりちょっと堅い、難しい人だとか、山奥に住んでてよく分からない生活をしているとか、なのかな。

そこまではいかなくとも、やっぱり作家モノの器って安い買い物ではないし、ちょっと敷居が高いのかなと思うのです。
だからもうちょっと「私」という人間自身を知ってもらえたり、器に限らず、いいなと思うものをもっと気軽にかたちにしていけたらなと思っています。

なのでこのnoteでは、私がいいと思ったことや面白いと感じたこと、退職して作家になった経緯やその後の葛藤、これから挑戦したい仕事や日々抱えている考えなど、とにかく色々書き出していきます!

思考や境遇が近いなーって人とか、陶芸家ってどんな人なのって思ってる方、ものづくりってどう?フリーランスってどう?って思ってる人にも、読んでいただけたら嬉しいなと思います。

それではどうぞよろしくお願いいたします◎

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