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たこやきOJT

たこ焼き10個の育成を任されました。
4×5の鉄板の下半分2段が私の担当です。

温められた鉄板の上に注がれた、たこ焼きたち。
ジュッと沸騰して、最初は情熱的な可愛い子たち。


1年目 (1回転目)

しばらくすると大分落ち着いてきます。
ここでピックでたこ焼きをひっくり返し、テコ入れを始めます。
素直にくるんと綺麗に回ってくれる子、形は悪いけど回ってくれた子。どんどん個性が出てきます。

ここで、回らずにぐずぐずになっている子が出てきました。
なんとか回そうとその子に手をかけます。
この子に時間をかけていると、残り9個のたこ焼きが疎かになります。
ここでこのたこ焼きを諦めて他のたこ焼きを育てることに時間を使うか、諦めないか。

私は少し時間を置いて、育つのを待つことにしました。
その間に他の9個のたこ焼きを育てます。すると、ぐずぐずのあのたこ焼きがひっくり返りました。
ちょっぴり時間はかかっちゃったけど、やったね!


2年目 (2回転目)

蛸を入れられて、ネギや天かす、紅生姜を加えられてだんだんと芯ができてくるたこ焼き。
1年目(1回転目)と同じように、テコ入れをして育て終わる。1回経験しているからか、今回はスムーズだった。
ふと上半分を見てみると、私が育てたたこ焼きより一回りも大きく、綺麗で今にも中の汁が飛び出してきそうな元気なたこ焼きたちがいた。
育てる人が違うとこうも違うのか?
お世話をしすぎたのだろうか……。
すかさず1個チェンジを申し出たが、断られてしまった。


3年目 (3回転目)


お世話のし過ぎも良くないと学んだ私。
今回はじっくりと待ってお世話は最小限に。
うん。よく育っている。
すると風向きが変わったのか、上半分がぐずぐずになってきた。知らぬ間に私が育てたたこ焼きは上半分に移動されていた。

「移動する時は責任者の私に言ってくれ!」
「マネージャー命令だ!」
上には逆らえない。
「じゃあこのぐずぐずの子も引き取ってくれ!」
「それはできない。下で育てろ。」
理不尽なたこ焼き社会。

たこ焼きを育てるのに会社を持ち込むのはやめましょう。


※最近何を書くのか迷ってしまって、いろいろと進んでいません。
noteの下書きに「たこ焼きOJT」というものがあったので息抜きに続きを書いてみました。
息抜きしながらいきましょう。綺麗なたこ焼きと比べる事なんて、必要ないですよ。


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