留学生からの逆サプライズ(日本語学校でのある日の出来事)
私が日本語を教えているクラスの担任から連絡があり、昨日の朝、たまたま気づく。
「学生さんから明日〇〇先生に絶対に会いたいからメールしてくれと懇願されてチャットしております......明日は担任デーなのでご出勤はないですよね?」
20名のうち、卒業する学生が15名。世界人口80億の中で、出会えた軌跡。
恐らく一生会えない彼らに、もう一度最後に会いたくて、授業が終わる15分前に教室に行きました!木曜日の私の授業で、「今日会えるのが最後」と言っていましたが。
担任の先生からのサプライズで私が教室に入り、全員で写真を思いっきり撮りました。
最終日なので風船がホワイトボードに飾られていて、全員で撮ったり、2人で撮ったり。
卒業後は、介護の分野で働く学生。沖縄や栃木など、全国の専門学校に進む学生。帰国する学生もいます。
木曜日に別れを惜しんでたくさん写真を撮ったり、話しをしたりしましたが、それでももう一度会えてよかった。週2日、1日3時間担当していたので、家族のような感じです。
「担任はどこへ行ったか」をたずねられ、1Fだと言うと呼びに行く学生が。
そうこうしている間に、ケーキが教室に届く。
担任が教室に戻ると、私たち2人にサプライズが始まる。
ケーキの前に立つように言われ、学生たちが私たちを囲み、
「先生ありがとうございました!」と大きな拍手。
花束に、かばんまでプレゼントしてくれました。(もらいすぎ)
学生たちは、母国より日本の方が物価が高いため、学費と生活費を補うために、アルバイトを週28時間の上限いっぱいまでしています。そのため、体力がない学生は授業中に寝てしまうこともあります。
そんな中、みんなでお金を出し合って、先生2人に感謝の気持ちを伝えてくれて、まさかの最終日でした。
ネパールの学生が半数以上で、次にベトナム、フィリピン、バングラディシュ、スリランカ、中国の学生がいました。
ネパールでは先生にお礼を伝える文化があるのかな。
私は心の優しい学生たちに、最後に人として大切なことを学ばせてもらいました。
私は、時間とお金をかけて日本語を学んでくれる外国人留学生に、感謝の気持ちでいっぱいです。
日本語教師として、母国から離れて頑張っている留学生の気持ちに寄り添いながら、彼らが稼いでいける日本語力をつけるために、もっと指導力を上げたいと思いました。
卒業おめでとう。この出会いに感謝します。
幸せで健康で人生を送ってください。夢がかなうことを願っています。