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5/24雑記 ~カレー屋探訪:カオススパイスダイナー~
カレーが好きなんだけど、好きではあるんだけど、誠に遺憾ながら、チェーン店以外にはなかなか足を運べていないのが現状だ。
個人店主のカレー好きが高じて始めた店の、スパイスにこだわり尽したカレーとかを食べたいと常日頃から思っているのに、結局ココイチでカツカレーを頼んでいる。
そして、いざスパイスにこだわり尽したカレーを食べたら食べたで、味を表現し得る語彙が皆無であった。そういう話だ。
「カオススパイスダイナー」へ行ってきた。(結構前に)
HPからして「インスタに向かって映えろ!」と言わんばかりの、鮮やかなプレート模様が特徴の、その名の通り、カオスでスパイスなお店らしい。
打ちっぱなしの壁、やけに天井の高い開けた空間が、あまりカレー屋を感じさせないが、なにがしかの洒落たセンスは伝わってくる。
週替わりの3種をあいがけで注文した。見上げた先にある黒板に、大きな文字でカレーの種類が書かれている。
A.カオスポークキーマ
B.ガジャルマサラ
C.ポークコリアンマサラ
耳慣れない言葉ばかりが並んでいる。
ここからは、公式の解説を参照しつつ、私が一体何を口にしたのかを探っていきたい。
A.のカオスキーマは固定らしい。
曰く、「独自のスパイス配合で生み出された辛味・甘味・酸味を兼ね揃えたオリジナルのキーマ」。
そう、辛さ一辺倒でないがために、輪郭が捉えづらいと思うのは、スパイスカレーを食べなれてないからか。ただただスパイスの風味が鼻腔を通り抜けて、次の瞬間にはどこかへいってしまっている。 スパイス直食い感。
B.ガジャルマサラ
曰く、「ガジャル=人参。今週は人参をペーストにしソースにしたあっさり目のチキンカレー。スパイスも比較的に抑えめにし初夏でも食べやすいチキンカレーにしました。辛さも控えめであいがけにぴったりのカレー。」
ニンジンが入っているとはついぞ気づかなかったけれど、コクがあって甘さを感じたのはそのあたりが理由なのかもしれない。バターチキンカレーに求めているものに近いというか。この3種の中では固形の肉が貴重品。チキンが旨い。
C.ポークコリアンマサラ
曰く、「Bのチキンカレーとは全く異なる甘味、辛味、酸味を活かした重めのカレー。韓国料理なら赤をイメージしがちですが今回は黒。黒胡麻の風味の中にスパイス、韓国味噌、キムチの味わいが広がるカレー。カオス独特のカレーです。」
前情報なしにこれを単体で出されたら、果たしてちゃんとカレーに分類できるかどうか不安になるくらい、未知。麻婆豆腐に入ってる豆板醤部分だけを抽出して食べやすくした感じ(韓国味噌だってば)。キムチはまったく気づかなかったので、たぶん旨みだけが残されていた。上に乗ってるニラの、ごま油で炒めた中華的な味がアクセント。(だから、コリアンだっつってんだろ)
それまで、辛さとは無縁に味わっていたのに、最後に急に汗が噴き出てきた。久々にこんなに複雑な味の食事をしたな、という気分だ。(現代の病)
私が行ったときはけっこう空いていたので、居心地がよかった。お近くに来た際は行ってみてはいかがだろうか。
さて、これからカレーを評する語彙は増えていくのか。解説がなかったら何も伝わらないぞ。
ではまた、次回。(あれば)