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現役のゲーム開発者が、NIKKE(メガニケ)のゲームサイクルを分析してみた

こんにちは。なるぴーです。
スマホゲームを10年ほど、直近ではBCGの開発に関わっています。
ここ最近は、BCGの方を向くことが多かったので、直近のスマホ事情もインプットしておきたいと思い、メガニケをプレイしていました。

以前に、ウマ娘のゲームサイクル図を図解したこともあり、
多くの方々の目に留まり、自記事の中でアクセス数No.1を獲得するなど、反響が大きかったです。

さて。今回、調査するのは『勝利の女神:NIKKE』です。
『Game-i』によると、リリース初月の2022年11月の売上は、50億円超え。
トップセールスタイトルなので、調査をしてみる価値があるでしょう。

勝利の女神:NIKKEとは

ストアのスクリーンショットより。
翻訳の影響なのかところどころ、ツッコミどころもある。
「各タイプの少女人型兵器」と初見で言われても、「?」となるかも。
「様々な銃器を携える、少女人型兵器」とかもありかもしれない

ゲームコア

シューティングから、スマホ向けに「移動」が引き算されている。
ユーザー自身のプレイスキル以上に、パラメータや編成がものをいうゲーム。
勝った時は「自分のプレイが上手い」といえ、
負けた時は、「レベルが足りなかった」「編成がよくなかった」と、
次アクションに結びつきやすい

ゲームコアのバリエーション

プレイ感を変化させるために、ベースとなる基本ルールにいくつかのアレンジが見られる

キャラクターの所持パラメータ


ほとんどのコンテンツが、基本パラメータである、HP・攻撃・防御の強化に結びつく。
ゲームコアではアクション要素もがあるが、それ以上にパラメータがものをいう

ゲームコンテンツと獲得・消費

初期コンテンツのボリュームは多め。
中心にニケの育成コンテンツを置き、同色のものが概ねその育成を行うためのプレイコンテンツになっている。


各コンテンツの相関関係

要素が多いので、矢印が複雑になってしまった…
どのコンテンツをプレイすると、何がもらえて、それはどのパラメータの育成に必要なのか?を図解しています。

アイテム

ゲームのアイテムの種類数は、25種ほどありそう。
1種類ごとにいくつかバリエーションがあるものもあるので、実際のアイテム数としてはもう少し増える。

マネタイズ

ゲーム内で決済してアイテムを入手する「獲得」と、
ジュエルを使ってアイテムやアンロックを行う「消費」の2つの観点で整理。

特徴的なのは、フラッシュセール。
ユーザーの行動トリガー(特定ステージクリア、特定ランク到達、タワー特定階層に到達など)に応じて、2時間の時限セールがある。

購入していくと、単価が上がる・割引率が低くなる
購入しなくなると、単価が下がる・割引率が高くなる
と、ユーザーのおサイフ事情に合わせて調整されていく模様。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました! サポート頂いた分は、新しい記事を作成時の参考書籍や、 勉強代に充てさせてもらう予定です。