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首都高大師橋

週末、特に出かけもせず家でゴロゴロしていたのだが、昼くらいになると飽きてしまい、どこか出かけようと奥さんに話すと、空港線大鳥居駅の近くに行きたいイタリア料理の店があるというので、そこに行ってみることになる。
食事の後、このまま帰るのももったいないので、どこか寄ろうかということになったのだが、そこで思い出したのが、先日掛けかえ工事をやっていた首都高の大師橋だった。

大師橋というのは多摩川に掛かる大田区と川崎をつなぐ橋で、一般道と高速の二本がある。
一般道のほうは白く大きなトラスが特徴的で、こちらは歩いてわたることもできる。
掛けかえ工事が行われたのは高速のほうなのだが、これが前代未聞のやり方で、その様子はテレビで放映されていた。
まず川の下流にあらかじめ新しい橋となる部分を作り、元の橋とレールでつなぐ。古い部分の下にもレールを作っておき、まずはそちらを川上に移動。その後新しい部分をスライドさせ、両岸とつなぐというものである。
この工法により、通行止めの時間が大幅に短縮されたのだとか。
1年前くらいに見たときは新しいほうが川下にあり、そのまま伸ばしたら住宅街にぶつかってしまうのではと思っていたのだが、まさかスライドさせるとは思いもよらなかった。
今は古いほうが川上、新しい首都高大師橋と一般道の大師橋の間にあり、解体を待っている。
下から見上げてみると、よくこんな大きなものを動かしたものだと感心する。

橋のたもとでは、たくさんの人が釣りを楽しんでいた。大田区の人はハゼ釣りが好きという話を聞いたことがあるが、やはりこのあたりで釣れるのもハゼなのだろうか。
どこか懐かしい感じがした。このあたりの風景は昭和の頃から変わってないのかもしれないな、などと思いながら、河川敷を歩いた。

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