ゲームのルート分岐案って何個くらいあるのかな-JULIA(s)-
⚠️ネタバレを含みます。
『ジュリア(s)』を見た。
ジュリアという人の、何気ない瞬間から分岐した人生が4つ出てくるという概要。
見逃すまいとめっちゃ集中した。
見逃した。
それぞれのジュリアに想いを馳せすぎて
冷静に整理するどころじゃない。
けど、最後にはそれぞれの人生分岐を組み立てることができた。
構成、すごい。
「こちらのジュリアはどのジュリア……?」をたくさん繰り返して、
最後におそらく全部「あのジュリアか!」と回収できた。すごい。
この映画を選んだのは、(s)って何だ……?と思ったのがきっかけ。
決め手は、作品概要ページの画像に、優しくて温かそうなおじさまがいらしたこと。
U-NEXTの新作ページと、洋画を見るモチベにしてくれた『兄弟ブルース』に感謝。
概要から展開を予想したというのも、理由の一つかも。
人生、自分の選択でいろいろ変わるよ、みたいな内容かなと思って
決断に悩みがちな自分の背中を押し続けるエネルギーにしようと思って
見終わって
ジュリアのいろんな可能性に触れて
選択の有無で全く違う展開になることも感じて
たくさん泣いて
自分の背中は押せなかった。
ジュリアはトゥロヌール先生に思いの丈をぶつけたのに
私は伝えたいことをうまく言葉にできなかったし、
伝えるための一歩も踏み出せなかった。
親とか友人とか
大なり小なり
これ伝えたい!って気持ちが日々生まれ続けるんだけど
怖くなった。
自分の行動一つで
名前も思い出せなかった初恋の人が生涯の家族になったり
大切な友人がレストランで料理と罵倒を投げつけたくなるほどのエラーになったり
どう転ぶかわからないし飛び込むしかない!
と言ってしまうにはあまりに多くの可能性に触れすぎて
作中のジュリアは4つの分岐だけ見せてくれたけど
無限だもんなあ
今朝、中学1年から使ってきたマグカップが割れた。
水玉模様(大好きな緑!)のマグカップに
母が記名してくれたもの
何かが変わる瞬間なのかなと感じて
何歩か踏み出せた。
あれえ
ジュリアも意図して自分の人生を分岐させたわけじゃないし
偶然というものにはエネルギーがあるのかな
自分を変えようと思って起こした行動よりも、もっと強いエネルギーが
わからん
特に好きなシーンは
ジュリアとポールがあったかいお酒を飲んで、
一緒にアチチするところ。
温度や味を誰かと共有する瞬間、だいすき。