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DPP-4阻害薬の特徴│メトホルミンの抗老化メカニズムの解明に新たな進展

久しぶりにnoteに戻ってきました。
去年9月に、第一子を出産しまして、現在は育休中です。育休に入って半年が経ちますが、現場を離れると一気に知識が無くなるのを実感しています。怖いですね。

復帰は半年後です。復帰したときにもっと自信を持って仕事ができるように、毎日の情報収集・薬の勉強を再開します。

今日読んだ記事はこちら。

1. DPP-4阻害薬は血糖依存性に食前・食後の血糖を低下させる。単独では、低血糖リスクがほとんどなく、体重も増加させない。
2. 心血管イベントを有意に減らすエビデンスはない。
3. 基本的には、メトホルミン、SGLT2阻害薬に次ぐ3剤目として使用する。
4. 腎不全例(透析も含む)では、用量調節が不要で、胆汁排泄のリナグリプチン(商品名トラゼンタ)またはテネリグリプチン(テネリア)を使用する。
5. 訪問診療では、週1回製剤のオマリグリプチン(マリゼブ)またはトレラグリプチン(ザファテック)が使いやすい。
6. 主な副作用は消化器症状。頻度はまれながら、水疱性類天疱瘡や関節痛も報告されている。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/iwaoka4/202303/578943.html

DPP-4阻害薬の特徴はやはり、①体重に影響しない、②低血糖リスクがほぼ無い、③腎不全患者さんにも使いやすい(テネリグリプチン、リナグリプチンなど)。

しかし、心血管イベントを有意に減らすといったエビデンスがないため、第一選択薬にはなりません。メトホルミン・SGLT2阻害薬に続いて処方されることが多いです

以前働いていた薬局で、外来でDPP-4阻害薬として使用されるのはジャヌビア(シタグリプチン)が一番多かったです。ただしジャヌビアはCrClが30以下になったら25mgに減量が必要です。腎機能低下が見られる患者さんには、トラゼンタ(リナグリプチン)に変更するといった処方がよく出ていました。

SGLT2阻害薬との合剤が多数販売されており、錠数を増やさずにDPP-4阻害薬を追加しやすいことも利点ですね。服薬状況が悪い患者さんには、週1回製剤(マリゼブ等)があることもポイントです。

    

糖尿病治療の第一選択薬はやはりメトホルミンですが、メトホルミンについてこんな記事が出ていました。

メトホルミンの抗老化・死亡リスク抑制のメカニズムとして、エピジェネティック装飾が関与している可能性が示されたとのことです。

エピジェネティック装飾とは、DNAにあとから加わった装飾が遺伝子の機能を制御することです。エピジェネティック装飾の一種であるDNAのメチル化は、生物学的年齢の指標になります。

まだメカニズムの解明に至ってはいませんが、非常に興味深い内容です。今後の進展に期待ですね。

育休中ではありますが、可能な限りで今後も学習の共有を続けていきます。目標は、育休前よりも多くのスキルと知識を身につけた状態で復帰すること!

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