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なぜゴキブリを嫌うのか?
キッチンでヤツを見た。
咄嗟に頭をよぎったのは、「うわっ。出よった。」。
姿を観察し大きくない個体であることを確認。
すぐにヤツを処分する方法を模索する。
ゴキジェット...当然ない。何かで叩く、、、んー。。。
結局ためらいもなくアルコールスプレーをふりかけ窒息死させた。亡骸を確認し、なるべくヤツに触れず(その存在を感じないように)黒いビニール袋と幾重にも重ねたティッシュに包んで捨てる。キッチン周りを隅なく掃除し、やっと胸をなでおろす。ヤツとの戦いが終わった、、、。と同時に僕は罪悪感につつまれる。罪のない生命を殺ってしまった。
ヤツが現れたことでキッチンを掃除することができた。
僕の住まう環境に、そして僕に良い風を吹かせてくれたと勝手に解釈をした。罪悪感を払拭するための正当化だと思う。ヤツの分まで全うに生きると約束する。偽善。
改めて考える。
僕はなぜゴキブリを嫌うのか。
少し調べてみる。"ゴキブリ 不快 なぜ"
それらしいことは書いてある。が、納得のいく答えは出ない。
北海道の人の中には物珍しい様子でヤツを眺める人もいるという。考えられない。僕は"ゴキブリ"という文字列にさえ、表しようのない嫌悪感を抱く。でもヤツには全く罪がない。なんとも世知辛い。
僕はいつかヤツと仲良くできるのだろうか。
無理だろうなぁ。