整理の前に「整理」でやることを絞る
こんにちは、naruと申します。
「Master Of Life」を夢見て、日々生活磨きに取り組んでおります。
日々の生活の気づきを、様々なジャンルに分けて投稿しております。
今日は整理収納のお話しです。よろしくお願いします。
自分、整理収納アドバイザー1級の資格をとったころに、朝カフェで知り合った方に整理の話を振りまくった時期がありました。
そのときに「整理が苦手」という話をよく聞きましたが、よく話を聞いていると、そもそも「整理」のとらえ方が、人によってぶれていました。
この投稿を見ている方の中でも「整理」に苦手意識のある方もいらっしゃるかと思います。そんな方は「整理」でやるべきことが多いと思っている可能性があります。
なので「整理」の意味を再確認し、整理の作業範囲を絞ることをご提案いたします。
1.ややっこしい「整理」の意味
まず、「整理」という言葉。実はかなりあいまいな言葉です。
Goo辞書によると大きく2つの意味があります。
自分がヒアリングした限りでは、モノを手離すだけでなく、モノを整然と並べたり、収納用品をそろえたり、掃除をしたりする意味も含めて整理という言葉を使っているかいらっしゃいました。
(掃除まで整理に含めていることに自分は驚きました)
2.部屋を整理するときの「整理」の作業範囲
先ほどの整理の用語を分解していくと下記のニュアンスを含むことに気づきます。
1.乱れた状態にあるものを整えて、きちんとすること
→整頓・掃除・収納の意味を含む
2.無駄なもの、不要なものを処分すること
→分別、処分の意味を含む
よくある「整理本」で語られる整理は、2の「分別」の意味になります。
しかし、整理が苦手な人は、整理といわれると、上記すべてを完全にやらなくてはいけないと身構えてしまい、最初の一歩にとりかかれていないように見受けられます。
そんな方は、あえて2の分別の意味に近い意味の「整理」だけにフォーカスを絞って作業をすることで、作業のハードルを下げることをお勧めます。
要る・要らないを分ける作業と、それ以外の作業では、求められる知識・スキル・マインド・考え方が大きく異なるため、混ぜて作業しようとすると必ず混乱し途方に暮れることになります。
それよりは、『残すモノと残さないモノを分けること』に全集中して、いったん整理を終わらせることをお勧めします。
整頓・掃除・収納は、整理と不要物の処分がすべて終わってからでもおそくありませんし、整理が終わってからの方が、扱うモノの数が少なくなるので、取り組みやすくなります。
3.整理に取り組む際に、処分をあえて切り出す
「整理」に慣れていない人は、「分別…残すモノと残さないモノを分ける」することだけに全集中した方がうまくいきますといいましたが、ここで不要物の処分も後回しにした方がいいという意見です。
確かに「整理」の意味には「処分」の意味も入っています。しかし自分の経験上、廃棄やメルカリ転売も、それ相応に知識・経験など必要になるうえ、それ相応の手間がかかります。
なのでいったん切り分けて「整理」をやりきることをお勧めします。
不要なモノを処分するのにも、知識・経験が必要になる例として問題を出します。これらの適切な処分方法わかりますか?
ビニール傘
壊れたテレビ
使いかけのガスボンベ
パソコン
リチウム電池のバッテリーでうごくマウス
ガスが残っているライター
1人で運べない重さの本棚
古い契約書
一部のマニアが高く買ってくれそうな写真集
燃えるごみなど、処分に判断が必要ないモノでしたら、もちろんすぐに手離すべきです。しかし、上記の例のように処分するのに一工夫必要なモノが部屋から出てくる可能性があります。
その際に都度処分方法を考えるのではなく、まず整理をいったんやりきって、その後でゆっくりと処分方法を考えてた方が、確実に作業が進みます。
なので整理に慣れていない方であれば、あえて整理と処分のプロセスを分けることをお勧めします。
4.なぜ「残すモノと残さないモノを分ける」に集中するか
「残すモノと残さないモノを分ける」行為に病的なまでに集中するよう言っているのには、残す残さないの判断が、ものすごく負荷のかかる行為だからです。
実際に整理に取り組むと、色々な判断や感情、過去の思い出、将来の計画など自分の内面の内面あると向き合うことになります。
「整理」は、表面的には「残すモノと残さないモノを分ける」行為ですが、深いところでは「モノを媒介にした人生の棚卸し」といっても過言ではありません。
なので、「整理」だけに集中できるように、「整理」以外のことを一切考えないように段取りを工夫したほうがよいです。
5.まとめ
整理という言葉の曖昧さから、「残すモノと残さないモノを分ける」以外の行為も整理という作業に含めがちです。
しかし残すモノと残さないモノを分ける行為自体が負荷の高い作業になるため、「整理」に全フリした方がうまくいきます。
「整理」は本当に深いテーマなので、これからも投稿する予定です。
どうかお付き合いをお願いします。