(番外編)海外を見よう、刑事責任を問える年齢は?
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海外事情に目を向けるのも面白いなと思ったので、「刑事責任を問える年齢」 をざっと羅列していきます。
刑事責任年齢とは
原則として定められた年齢から
刑事責任を負うこと
地域、国名、刑事責任年齢の順です。
東アジア
・中国 16歳以上
・韓国 14歳以上
・台湾 14歳以上
あまり特筆することがない。
日本とそう変わらない感じです。
東南アジア
・ミャンマー 7歳以上
・タイ 7歳以上
・シンガポール 7歳以上
・インドネシア 8歳以上
・フィリピン 15歳以上 ※
7歳が多いのはイギリスの植民地だった国に見られ、イギリスの刑法が持ち込まれた影響によると考えられます。フィリピンは事情が変わったので後述。
西ヨーロッパ
・ベルギー 12歳以上
・オランダ 12歳以上
・フランス 13歳以上
・ドイツ 14歳以上
・イギリス 10歳以上
軒並み低めな西ヨーロッパ。フランスでは16歳で再犯した場合、成人と同じ刑が科される可能性があり、ドイツは21歳未満の最高刑が懲役10年という上限がある。イギリスに関しては21歳未満に終身刑は科されない。
北アメリカ
・カナダ 12歳以上
・メキシコ 12歳以上
・アメリカ なし
アメリカは大半の州が刑事責任年齢の設定がなく、設定している州でもばらつきがあって6歳から12歳の間となっている。
※フィリピンに関して
刑事責任年齢を15歳から9歳へ引き下げる法案が現職のディトルテ大統領の元、可決となった。麻薬取り締まりの強化と、薬の売人が15歳未満の子どもを利用して、麻薬密売を行う策を封じるための引き下げと言われている。
イギリスを震撼させた11歳のシリアルキラー、メアリーベル事件
1968年5月から7月にかけて、3歳(これが初犯で当時は10歳)と4歳の男児を手にかけたメアリーベル。事件に詳しい方なら名前は聞いたことがあるでしょう。
彼女は「人を傷つけることが大好きなの」 という発言をし、最初の犯行が突然死と処理されて捕まらなかったことから、自分がやったんだという匂わせ行為を繰り返しましたが虚言癖と嘘つきで有名だったために警察も深刻には受け止めず、更に憤慨したメアリーベルは二度目の殺人を犯してしまいます。
ジェームス・バルガー事件とは少し違いますが、家庭環境がかなり荒んでいたことや幼い子どもを手にかけたという点はバルガー事件と共通しています。
知りたい方は下のリンクより。
エグい表現はありませんが、メアリーベルの写真はわりと多く載っています。同じイギリスで起きた少年事件として紹介しておきます。
海外の刑事責任年齢事情、日本と比べていかがでしたか?少年法とは少し違いますが、子どもの犯罪であっても厳罰化を求める声は日本と変わらないなと思いました。検索しても資料が少なく年齢の羅列と注釈くらいの記事ですが、外に目を向けてみるのもまた違うものですね。
かなえ先生の本日の配信をお楽しみに。
21時スタートです。