「介護保険」って何？

介護保険は、高齢者や身体的・精神的な障害を持つ人々が必要な介護サービスを受けるための制度です。この制度は「自立した日常生活を営むことができるよう、福祉の増進を図る」ことを目的とし、２０００年にスタートしました。

介護保険は、高齢者や障害を持つ人々が日常生活で必要とする介護サービスを提供するために、専門の介護職員や施設を支援します。具体的には、居宅サービス（自宅など）、施設サービス（施設に入っている方に対して）、地域密着型サービスなどが提供されます。

介護保険サービスを利用するには、介護が必要な状態や程度を評価する「要介護認定」の手続きを申請しなければなりません。この認定に基づいて、利用者には介護サービスを受けるための「ケアプラン（どのような介護サービスを、いつ、どれだけ利用するかを決める計画のこと）」が作成されます。そして、そのケアプランに基づいて、介護サービスを利用することができます。（しかし、手続きには時間がかかり、すぐに受けられるものではないので注意が必要です）

介護保険は、利用者の自己負担割合がありますが、一定の所得によって自己負担の上限が決まっています。また、低所得者や高齢者など、特定の条件を満たす人々には、自己負担の軽減措置が設けられています。

なお、介護保険には年金制度との関係もあり、国民が安心して老後を過ごすための制度の一環として位置づけられています。